柚のかくし味 by 柚 |
社内打ち合わせ会議の終了間際、今進めている雑誌企画にぜったい政治がいるよね、という話になった。そして、「私たち若い者はみんな、憲法改正とはどういうことかをきちんと知らなければ」というのである。
憲法が改正になると、戦前のように徴兵制が復活するかも知れないのだ。そうすると、戦争に行かされるのは若い男性なのだからというのだが・・・。
いや、もしかしたら、女性だって、わからない。米国では既に女性がイラク戦争に参加しているし、他のアジアの国々でも、女性の戦争参加がある。男女共同参画社会という言葉の裏にそんな落とし穴があるかも知れないではないか。
この話を始めたYは、「マスコミはもっと、今後起こるかも知れない戦争参加のことや憲法改正のことをわかりやすく、伝えて欲しい」という。イラクは遠い国だし、自衛隊は戦争をしに行ったわけではない。なんて論理は、テレビに映し出される映像を見ている限り、「ほんとうだろうか」とつい、疑ってしまう。
確かにイラクへの自衛隊派遣という事実は、やがて、憲法さえ改正すれば、いつでも、自衛隊を戦争している国に派遣できるという大儀名分をひねり出すためのステップにさせられるのではないか。そんな伏線があるに違いないということをどれだけの人が認識しているだろうか。つぎに待っているのは徴兵制だなんてことにならなければいいのだが。
前 | 2004年 2月 |
次 | ||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 |
2005-08-23
韓国で料理を食べて思った
2005-08-15
戦後60年の節目に
2005-03-22
地震のこと、続報
2005-03-20
地震な一日
2005-02-16
きみに読む物語
2005-01-27
懐かしい写真
2005-01-19
地球の裏側
2005-01-10
成人残念会
2005-01-07
コーヒーとの出会い
2005-01-05
本作りのこと
2004-12-18
ライターでなく、もの書き
2004-12-17
日のあたる道
2004-12-11
『象と耳鳴り』
2004-12-07
「蒼い記憶」
2004-11-23
さいぼう会に参加して
2004-11-18
若竹酒造場にて
2004-10-21
台風とロウソク
2004-10-16
江口章子のふるさと
2004-10-15
運命の足音
2004-09-24
夜からの声
2004-09-13
父は今日も元気
2004-09-03
日韓詩人交流
2004-08-15
お盆の最終日
2004-08-10
原爆が落ちた日に
2004-08-08
被爆の街としての長崎
2004-07-23
久々の小倉駅
2004-07-18
自分のなかの核
2004-07-16
田舎の夏が懐かしい
2004-06-30
「永久就職」というまやかし
2004-06-13
リバーサイドは健在なり