柚のかくし味 by 柚 |
仕事始めである。怠惰な正月も終わり。それでもいろいろ考えた。これからの本作りのこと。こんな時代だから、できることを。それだけ。自分の仕事。考えることはたくさんある。心に決めたことも。
これこそが今までできなかったこと。さて、何が書けるのか。年の初めに考えたことである。
昨年末にはばたばたと本を出した。「ホームベジタリアン」「サラリーマンパパの育児は楽しい」そして、「午後の大回廊」。
まったく資質の違うこの三冊の本は、幾分今後の出版についての暗示であるように思う。先の二冊は、生き方の提案。著者は男性と女性。それぞれ、自分というものをよくもっている。最後の一冊は詩集。
本を作るのは実に楽しい。これからいったい何冊作れるのだろう。
今読んでいるのは、カワカミさんの家作りの原稿。そのこだわりが実にいい。自分らしい素敵な暮らしとは、いかにこだわって生きるかと同じである。
「ホームベジタリアン」のコンドオさんは、その柔軟な暮らしぶりにきっと多くの女性が共感するだろう。
「サラリーマンパパの育児は楽しい」の中根さんもまた、少し視点を変えるだけで夫婦の関係もわが子との関係も、何もしないよりずっと楽しめると書く。新しい父親像の提案だ。
「午後の大回廊」の渡辺さんは、わが人生も午後にさしかかったと感じ、それを詩に書くことで自分の人生を肯定しようとしている。
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