柚のかくし味 by 柚 |
自分で自分の報酬を決められるので、今後の報酬額によって、今後の年金の行方はどうなるかをシミュレーションしてもらった。ここで一番のショックは、独身の頃、公務員共済と厚生年金に加入していたのに、辞めたときに勧められて、退職一時金をもらっていたために、相当損をしているらしいということだった。あの頃、女性が辞めて結婚すると、「永久就職」などといって、当然のごとく、夫の扶養になる人が多かった。
しかし、ある程度の年齢になると、俄然また働きたくなる。それでまた、国民年金に入るか、社会保険に入るかである。私もみんなと同じ道を辿っている。地方公務員共済、厚生年金、任意国民年金と渡り歩き、会社を興したときに厚生年金に戻った。それが15年しかない。一時金をもらっていても、月数には加算されるらしく、ぜんぶ足すとかろうじて需給資格のある月数に達しているらしい。それでやがて60歳になるともらえるようになるのだ。
それにしても、なんということ。「永久就職」などという言葉のまやかし。男性の場合、一時金をもらう人はほとんどいないのに、女性は多くの人がもらってしまう。今後の年金の行方は混沌としている。私の場合はすでに手遅れだが、これからの女性は、とくに需給年齢に近い人ほど、きちんと調べて考えたほうがいい。
自分の65歳になったときの需給金額までわかってしまったけれど、このままでは食べていけない。本気で老後のことを考えなければ。ふう。今まで、自分の先行きのことなど、考えたこともなかったけれど、ぜったい、何とかしよう。しなければ。
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