柚のかくし味 by 柚


2004-02-08 詩人ガブリエラ・ミストラルゆかりの地へ

ガブリエラの詩はいつも悲しみに満ちている。チリに出かけることになったとき、まず一番に思ったのは、女性詩人「ガブリエラ・ミストラル」ゆかりの地を訪ねること。ガブリエラは、南米ではじめてノーベル賞を受賞した人。彼女の生地であり、記念館もある「ビクーニャ」の町はラ・セレナから車で一時間ほどの所にある。

ガブリエラは15歳ぐらいから詩作をはじめ、新聞などに発表していた。やがて24歳の時に悲劇が襲う。恋人に自殺されてしまうのだ。以来、おそらく68歳で世を去るまでその呪縛から逃れることはなかったのだ。代表作は「死のソネット」という詩集。記念館は静かで雰囲気のある施設、瀟洒で、いかにもガブリエラをしのぶにふさわしい建物だった。


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