柚のかくし味 by 柚 |
1536年にスペイン人が上陸し、このチリを征服したのだ。征服のあとは、いたるところに見られる。南米のほとんどがスペイン語だと言うことからもわかる。さて、坂の多い港町ヴァルパライソはどこか長崎の町を思わせる。長崎では、その昔荷物の運搬は馬だったが、ここでは、アセンソールという木製のロープウエー。あっちにもこっちにもそれが設置されていて、しかもこれが100年も前のものというから驚く。港町は港町というだけでその雰囲気が好きだ。潮の匂いとなんともいえないほどの猥雑さ。見晴らしもすばらしく、夕暮れていくときの色も素敵。
この町にはもう一人のノーベル賞受賞詩人「パブロ・ネルーダ」の自宅が公開されている。この一帯は青空美術館と呼ばれている。家々の外壁などに壁画が描かれていて、著名な芸術家の作品もある。実は、ここだけでなくわたしがみたチリの町は落書きの多い町である。下手な落書きをされるよりは、モダンな絵を描いてもらった方がましとばかりに、わざわざ描いてくれとお願いすることもあるとか。
さて、パブロは、抵抗の詩人で、ファシズムに詩で抵抗した人。
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