柚のかくし味 by 柚


2004-01-29 調味料のことふたたび

コンドオさんが書いてくれたように基礎的な食品であるお米、味噌、醤油、酢、塩、砂糖などといったものは、毎日からだのなかに入れるもの。ずっと前には、添加物のない、自然食品がどこに行けば買えるのかなんてわからなかった。だから、生協に頼った。でも今は、どこででも買える。インターネットででも。だからもう、買う人の意識の問題なのだ。スーパーの安売りに走る人が悪いと言っているわけではない。少しでも家計を切り詰めたいという思いもわかる。でも、私たちは健康を買っているのだ。病気になれば医者に行ったりしてお金がかかるのだから。

ずっと前に『豊かさの栄養学』という本を読んだ。そこには、調味料についても詳しく書かれている。良かったら、読んでほしい。白砂糖などは空の食品だって書いてあった。塩も砂糖も手間ひまかけて、大切な天然の栄養素を抜いてしまい、空にしているのだ。どんなに安いからといって、そんなものを買うのはばかげていないだろうか。

塩は最近、自然のものがたくさん出ているから、意識のある人はそれを買う。砂糖は販売されているほとんどのものが空のものだ。黒砂糖は、天然のミネラルが大量に含まれている。これがいかにいいかは、『ブックスダイエット』に書かれている。しかし、そこにも書かれていないことがある。市販の黒砂糖には、ザラメや水あめが混ぜられているものがけっこうあること。せっかく自然が与えてくれた調味料に混ぜ物を入れてどうするのだろう。わたしはこういうことを知るととても腹が立つ。見かけや歯ざわりを良くしたほうが消費者が買うからだという理屈が必ず出るから。

安全な食べ物は自分で表示をみて確かめるしかない。表示さえ、操作されている可能性があることを考えると、暗澹とするけれど。


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