柚のかくし味 by 柚 |
SARSのつぎは、鳥インフルエンザ。その前にコイヘルペス、狂牛病、豚の黄帝疫がつづいた。そのおそれが去った訳ではない。何とも不気味だ。感染力が強いのが特徴とか。安全な食肉なんて、あるのだろうか。では、魚は安全かというと、そうともいえない。魚の多くは養殖、つまりは薬漬けである。わたし達はいったいいつ、安全な食を奪われたのだろうか。
はるか昔、生活改良普及員という職業に就いていたことがある。わずか2年間だったが、多くの疑問を持った。米作りの途中で農薬散布の多かったこと。その匂いに田圃の脇を通ることが出来なかった。防除暦には農薬の種類と散布の時期がびっしりと書かれていたのだ。今考えるとぞっとするが、そんな時代が30年も続けば、畑も田んぼもおかしくなる。いったい、わたし達は何を食べて生きていくのだろうか。なんだか最近、そんなことが気になってしかたがない。
前から読もうと思っていた本『不良品』を読んだ。俳優宇梶剛士の自分告発の本といえばいいか。色んなことをぜんぶ人のせいにしてきたけど、実はそうではなく、悪かったのは自分自身ということに気づいたとき、ぱっと視界が開けたという。素直な文章は好感がもてる。自分を見失った若い人に読ませたい。読んでいて、納得出来る内容だったから。
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