柚のかくし味 by 柚


2004-01-15 ある日突然に・・・

あれは40歳を過ぎたころだったろう。その思いはある日突然やってきた。わたしは「ある日突然」という言葉が好きだ。実はどんな事だってある日突然やってくるのだが、そのときのある日突然は、人生の半分を過ぎた、という実感としてやってきた。わたしは考えた。「すでに人生の半分は過ぎたのだから、やりたいことをやってみたい。会いたい人に会い、行きたいところに行く。少々の無茶も、誰かに迷惑をかけることも、あっていいではないか」と。

こうして、わたしの、ある意味では、残り半分の人生がスタートしたのだった。しかし、実際は、会社や、子どものことなどで、たいしたことは何もできなかった。ふと気づいたら、人生、どんどん短くなっている。残りを数えるほうが早くなったのは確かだ。だからもう一度、考えた。今まで以上にわがままになろう。勝手なことをしよう。清く正しくなんて人生、誰も喜ばない。いや、誰よりも自分自身が楽しくないことはごめんだ。

さて、簡単な自己紹介を。

仕事は本づくり。アタマの中では、つくりたい本の構想が無数にある。本をつくりたいという人に出会うと何時間でも話していられる。旅することが好き。旅先で出会った人とのふれあいが好き。それよりも何よりも一人でこもることが好き。そういうとみんな怪訝な顔をする。ほんとうに、ご飯と漬物、味噌汁、野菜の煮物ぐらいがあれば何日でもこもっていられるのに・・・。料理は自分でつくったものがいちばんおいしい。

あ、もうひとつ、コーヒーさえ飲めれば、を追加しておく。それだけ。


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