化粧女王を探す長い旅 by 大王

2003-09-28 丘の下は展示室になっていたの巻

[走りまくる湯布院]

title0 丘の上に着いた時、僕はもうたまらずに上半身はだかになって、ごろごろ横になりました。

 もう、世間体とか考えないことにします。だって、きついよ。

 由布岳がきれいですねえ。

 ノコピイさんが話し掛けますが、答えることはできません。由布岳の方向をみようとすると、自分自身の巨大な腹部がなみうっているだけで、由布岳ではなく、おのれの腹岳がみえてしまうのが情けない限りです。

title1

 では、私はしたの展示室にいますからね。 できるだけ、早くきてくださいね。

 ノコピイさんが言うので、はあはあ。ぜいぜい。腹が波打つのをおさえながら、少し元気を回復したところで、身体をひきづるようにして、地下に降りてゆきました。

 丘の内部に展示室があるなんて驚くことばかりです。

お面をつけた絵とか

title2 不思議な絵がたくさん並んでいました。由布院出身の放浪詩人兼画家の作品が展示していたのです。

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 椅子に座っているノコピイさんが、ふいに両手をあげて、不思議な姿勢を取りました。

 なんですか。それは、ここに入る時のしきたりのようなものですか。僕は、まだ疲れが十分にとれていませんし、上半身は、まだ裸のままでしたので、うろうろしていると、まるで野生の熊みたいですよ。

 放浪詩人の展示室なんですね。脈絡がない会話をしたのも、疲れのせいだったかもしれません。


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