化粧女王を探す長い旅 by 大王

2003-09-09 異形造型物たちを鑑賞の巻

[日本一怪しい公園]

title0 石製のタマちゃん石。たまたま、こんなかたちだったのか。たくみにニュース性を取り入れることも忘れてないわけです。このタマちゃん石だけは、ちょっと異質で、負のオーラを感じませんでした。

title1 これ以外のものはすべて、なにかものすごい負の力を帯びていたのに。

 教訓をおなかに刻んだ『瓢箪太郎』です。笑顔の裏側にどんな、辛い事があるのか。じっと見ていると、笑顔ではなくて、彼の内面のつらさを味わいます。

元気人形に凶暴な豚

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 お腹に「元気」文字を刻んだ、ナゾの生物。です。元気の文字は、自分自身にいいきかせているのかな。title2 玉のこし車です。変則の四輪で、荷台に玉が乗っています。作りものも、公園の大きな特徴です。廃物の自転車を使い、いろいろな動くものが作られています。実際に動くと思います。

凶暴な豚と、鬼車

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 園内で、もっとも『こわい』と感じたのは、実はこの豚です。上着はスーツみたいなジャケットで、耳の先が割れている。首をかしげて、とっても凶暴です。

 すべての豚が笑顔ないしは、無害さを主張しているのに、この豚だけは、むき出しの凶暴な表情で、こちらをうかがってきます。どこにいても、彼の視線から逃れられないキがしました。title5 これも、恐い部類です。姫だるまと、鬼だるまが表裏一体につくってあり、回転させてとまると、あなたの運勢が。。。鬼のような心にも優しい気持ちが裏にあり、やさしくとも、裏側は鬼の心か。

 存在そのものが教訓めいています。何度まわしても鬼が正面に出るといやになりますが、姫だるまが正面にきても、裏は鬼かあ、とキになってしまいます。

真っ赤な豚と寄木細工みたいな達磨

title6 頭に急須をのせたまっかな豚です。急須の熱さで、全身がゆであがっているのでしょうか。

 入り口にいた公園の経営者に、どんなことを聞こう。このころに少しづつ考えはじめました。でも、彼の作品をもっと見ておかないと。title7

 左右非対称が人間の顔ですが、公園の人物や像の顔面は、左右で極端に違っている点も特徴です。表裏一体もの、と同じ様に、人間の存在や人生の先行きには、かならず二面性がつきまとうという教訓なのかな。

 バンジー美女のような、大胆に動くものもすごいのですが、しずかに佇むこれらのものに囲まれた空間にいると、ここに立つために、わざわざやってきたことを忘れてしまいます。

 もー。ここにこうして、わざわざやってきたのが運命だったようなキまでしてきますね。

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