化粧女王を探す長い旅 by 大王

2003-09-16 楽園に見えて来た瞬間の巻

[日本一怪しい公園]

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 趣味が嵩じて、そういうわけでもなさそうでした。おじさんは、あいまいな笑顔を残したまま、新しい作品を入り口に展示するために、離れてゆきました。

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 ここのあるすべてのモノは、おじさんの心の中に描かれた理想的な生き物だったのでしょうか。こわいものと、うちひしがれたような笑顔、そういうものがごちゃまぜになって存在しているとき、その公園の中にたっていると、おじさんの心の中が、伝わって来て、どうしたらいいでしょう。

異形のものが心地よく

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 ここに一人で来たことが、よかったなあ。そう思えて来たのです。誰にも気兼ねしないで、この空間にたたずむことができたから。title3

 入って来た時に感じた嫌悪感が急激に薄れてゆきました。おじさんの心の中であると同時に、ここは、おじさんの理想郷でもあったからです。

でもなんでこんな公園作ったんだ

title4 おじさんの人生ってどんな人生なんだろ。いやがられなければ、ちょっと話したい気持ちです。幸いにおきゃくさんは俺しかいないし。

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 この造形ぶつが何を意味しているのか。それとも意味なんてないのか、きっと意味はあるとおもうけど。でなければ、こんなに教訓刻んだりしないはずです。

せっかく来たからインタビューだ

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 仕事でもないので、気楽なものです。 風変わりな旅行者として、質問するくらいは不審に思われないでしょう。第一、質問者よりも公園の経営者の方が圧倒的不審なのだから。

title7 新型展示物の設置に追われるおじさんを追い、公園事務所に戻りました。おじさんが戻って来るのを待つつもりです。

 


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