化粧女王を探す長い旅 by 大王

2003-09-10 鑑賞を終えいよいよ対面への巻

[日本一怪しい公園]

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 作品はどでも、微妙にひび割れができていて、それがまた無気味感を増しているのですが、古い時期にできたものほど、ひび割れているというわけではなくて、新しいものでもじっくりみると微妙にひびがはしっています。title1

 古い自転車やタイヤ、水道管かガス管の廃棄物を転用して手製でつくっています。もともと、こういう工作物が趣味なひとなのかな。工場とか経営しているひととか、発明マニアとか。そういう職業を想像していました。

音が出る鍵盤楽器

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 実は、公園全体にいくつもの音楽が流れています。入り口にも、自動演奏の楽器があるし、公園内部にもあるのです。流れている音楽は、手製の自動演奏楽器がかなでる、夕焼けこやけであるとか、童謡系がおおいですが、なんとも物悲しさがみなぎっているのも、この鉄管再利用の廃物再生鍵盤楽器によるところが大きいです。title3

 あとは、ブロンズ風の不思議な素材でつくられたカッパと昆虫。昆虫もすきなのかな。脈絡があるようでないのです。

猛暑の中の公園にたたずむ

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 公園の全景です。客は、僕しかいません。じっとしていても、汗が吹き出す夏の日でした。なんだって、こんな日に、ここに立っているのか。これが前世から定められた運命だというなら、僕は、じっくりとここを味あわなければ。

title5 蛙であるような、ないような寝そべりカエルです。豚からカエルに移行はしなかったらしいですが、カエルがいました。でも、作者特有のデフォルメされたカエルで、豚ほどの存在感はありません。

カエルよりも豚だあ

title6 寝転ぶカエルは目が白目になっていて、ちょっと恐い。元気だそうと、右手を突き出すデフォルメされている豚は、まだ新品です。

 まだ豚への創作意欲は尽きていないようです。title7

 公園に家族連れが入って来たのは、このときでした。小さな子供をつれた家族を楽しませることができるのか。子供は喜ぶのか。キになりました。

公園中心部へのアプローチ

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 あちこち紹介しているので、公園の規模がいまひとつ分からないと思います。

 歩き回っても、五分程ですべてを見る事ができる予想よりは狭い公園ですが、作者の内部世界を歩き回っているようなところがあるので、同じ所を何度も行き来して観察してしまいます。

 それに、遠くからはるばるやってきて、ちょっとみて帰る、なんて贅沢はできません。あれこれおもいながら、歩いていたとき、そばに経営者自身がやってきました。

 すでに40分以上、ここにいるので、経営者も僕のことがキになったのでしょうか。


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侃侃諤諤