化粧女王を探す長い旅 by 大王

2003-09-04 にらめっこおじさんの巻

[日本一怪しい公園]

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 とにかく入り口に20分くらいいたでしょうか。なかなか中に入らずに、豚とかいろいろ眺めていました。

 建物が入り口なのですが、ちょっとどきどきします。お客は、いまんとこ僕ひとりみたいだし、すっごく変わった人が受付にいて、とんでもないとこだったら、どうしよう。

 きっとすごい変人に違いない。この公園作っている人は。

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 そう確信しているので、余計にどきどきします。笑い顔を振りまいている豚たちですが、僕には、笑顔には見えずに、なんか心の叫びみたいなのを感じました。

 公園全体がそうなんですが、笑顔と教訓に満ちているのに、そこには悲しみがつきまとっていたのです。何の悲しみかよくわからないのですが。

 でも、この悲しみこそが、この公園の存在なのであり、いつまでも心に残って離れない力になっているのは事実です。

 きっと、この公園の風景に恐さを感じる人がいるとしたら、それは知らないうちに、僕が感じた悲しみを、恐いと感じているからでしょう。

 でも、僕には、笑顔に満ちた悲しみが、心にひっかかり、いったいどうして、この公園はできているのだろう。興味を深めました。

いよいよ入園

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 入場料は300円でした。大人一人だから、かなり安い。受付には、ひとくせありそうな、おじさんがいました。この人が、きっと変人?経営者なのでしょう。無言で入場料を払いました。 話はあとにして、まずは見学です。

 300円はいいなあ。ここまでくるのに、交通機関と宿泊料金含めて、総額2万円くらいかかってるからなあ。僕は、わざわざ、この公園にきたんだよ!

 建物は、かつてドライブインだったとこを転用してつかっているようです。かつての名残りを思わせる、カウンターとか、座席配置とかに、昔のこの建物の記憶を思い起こしてくれます。

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  豚と並んで、この公園の重要なキャラクターである、ダルマが、園内の最初で出迎えてくれます。

 なぜ、だるまなのか。それはあとからわかってくるのですが、もちろんこの段階ではわかりません。

 それにしても彫刻にしては、ひび割れているし、金属でもなさそうだし。不思議な素材で、豚やダルマができています。

笑う。にらめっこおじさん

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 きさくなおじさんが笑顔で立っています。にらめっこしましょう。という看板があるので、おじさんと向かい合って立つと、おじさんが自分のほうに倒れこんできました。

title5 遠い距離のときでも、ちょっと恐いおじさんの顔が、笑いながら倒れ込んでくるので、びっくりします。倒れ込んで来た、おじさん人形を抱きかかえないとならないし。抱きかかえたはいいけど、いったいどういようって、もてあましたかんじがしました。

 このもてあまし感も、この公園の重要な要素です。


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