化粧女王を探す長い旅 by 大王

2003-08-12 昭和の暮らしは都民の日常の巻

[江戸下町世界]

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 それにしても暮らしぶりが徹底してるよね。いまどき、こんな生活している東京の人がいるの。。ここにいらっしゃるけど。title1 いますよ。テレビとかで紹介されている東京は、ほんの一部分たけで、昔からいるひとは、意外に、こういう生活が主流なんですよ。

 やはり御飯を炊くのは、東京芝浦電気製の電子炊飯器でないとねえ。キミさんは、そういって、愛おしそうに、炊飯器のふたを手にしていた。

 そうなんだ。そういうものかもしれない。あまり、不審にも思わずに、そう考えたが、古い電子炊飯器もあるし、天井は板張りだし、柱時計もいいかんじだ。

 徳利の熱燗を出してもらったけど、俺は酒がだめなので、見ているだけだ。いつまでもじっと見ていると、

 酒は、見るものではなくて、飲むものよ。

神棚もあるし、電球の光に包まれる

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 そうだねえ、酒は飲むもの。でも、のめないからなあ。部屋に寝転んで下からみていると、神棚も目に入った。title3

 神棚だねえ。いいなあ。うちにはないんだ。仏壇はあるけど神棚はないから。

神棚がない環境に同情してもらう

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 そうなんだ。九州の人は不信心なんだねえ。神棚がないなんて。

 マンションも増えているからね。神棚がある家庭は数えるくらいに少なくなっているに違いない。title5

 ところで、きょうは銭湯はやっているのかな。いいなあ、銭湯。銭湯にいって、あがったら、腰に手をあてて、コーヒー牛乳をのみたいよね。

 もちろんやっているよ。でも、ほんとは開業時間すぎてるから、誰もお客さんがいないけど。それでもよければ、どうぞ。

 誰もしない銭湯かああ。ひっそりとしていて、恐いかなあ。恐いけれども、不思議の町にいるよりも、いいよね。

 不思議の町ってなに?

 聞かれたけれども、答えようもなかった。


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