化粧女王を探す長い旅 by 大王

2003-10-07 空き缶猛獣の巻

[走りまくる湯布院]

title0 空き缶と王冠でできた怪獣がいました。背中から草も生えています。いったい誰がつくったんだろ。

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 側には、ギターをもった王冠野郎もいます。こどものころ、王冠を拾い集めて最大時一万個くらいになったことがあります。

 それほどの王冠好きだったので、こんな使い方があったのかと、懐かしさとともに、うっとりしていました。

化粧だらけの空間に

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 あー。化粧女王だよ。

 ほんとだ。化粧女王だ。title3

 豚の置き物の背後から、おじさんも声を出しています。化粧女王だぞ。

 ここにいたんだ。

 そうだ、ここにいる。

 変な人形も三人いっしょに唱和します。

 ソウダヨココニイル

清朝の人形も

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 世界最強の国家だった大清帝国時代の人形もほほえんでいます。

 コウキテイ、ヨウゼイテイ、ケンリュウテイ。

 どんな漢字をかくんだったっけ。title5 その清朝もいまはありません。今では、清朝の化粧女王たちは、こうして人形になって、微笑んでいるだけです。

湯布院のもう一つの素顔

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 人形に語りかけていると、ノコピイさんの姿がないのに、キがつきました。いったいどこにいってしまったんでしょう。

 あわてて探しはじめたその時から、少しずれた時空にゆくことになるとは、このときは少しも思いませんでしたが、title7

 マネキンみたいに微笑むひび割れた店員を見つめているときから、違う湯布院に入り込んでしまったのです。


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侃侃諤諤