化粧女王を探す長い旅 by 大王

2002-05-14 夏の日の冷子さん

[夏の日]すばらしい気温38度

画像の説明画像の説明 気温38度という猛暑の夏だったので、その日のことは今でも鮮明に覚えている。

 何をやっても暑いし、汗をかくので、僕は正直なところ、どこにもでかけたくはなかった。

 体重110キロという自重の大部分は、下腹部にかなりの皮下脂肪を蓄積させていたせいもあるだろう。

 歩くたびに、ぷよぷよと波打つ自分の下腹部のうっとおしさといったら、夏の日だけは歩きたくない。そんな切実な思いになってくる。

画像の説明画像の説明  できれば、そこらでお茶をして、さっさと家に帰り水風呂をあびて寝る。それこそが、夏の日に僕が望んでいたたったひとつの夢だったのだ。そんなことで、どうするんですか。だらだらだらだら家にいても仕方がないでしょう。汗が出たらタオルで拭けばいいじゃないですか。

 拭けばいいとかそんな問題ではなく。なにをするにもおっくうなんです。できれば外出もしたくないし、エアコンが効いた部屋の中で、いつまでもいつまでも、だらだらだらだら、終日、日が暮れるまでじっとしておきたいんですよ。

画像の説明画像の説明 では、私が氷水を作りますから、この部屋にいてください。エアコンはないけれど、冷蔵庫はありますから。

 でも、冷蔵庫の中の製氷室はからっぽだった。しかも水を製氷皿に入れようとすると断水だった。氷はもちろん水もない。

 そんな殺生な。勘弁してくれ。


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侃侃諤諤