化粧女王を探す長い旅 by 大王

2002-05-16 水を買いに行く

[夏の日]スーパーへの果てしない道のり

画像の説明画像の説明 そんなに水がほしいなら、水を買いに行きましょう。冷子さんは涼しい声でそう話すと、スーパーに行きましょう。

 スーパーは遠いけれど、水がそこにあるし、スーパーには冷房もきいていますよ。

 そうだ。スーパーは涼しい。その言葉に動かされて冷子さんと部屋をあとにした。もう、できれば、日が暮れるまでこの部屋には戻ってきたくない。

 夜の8時をすぎたらここに戻ってきてもいいけど、そのときにはアイスクリームや氷をお腹をこわすくらいにたくさん買い込んでおかないと。

画像の説明画像の説明 冷子さんは、はやく行きましょう。部屋をあとにしてずんずんずんずん、歩いてゆく。僕ははやくも遅れ気味になった。

 汗がだらだらでる。体重が確実に減ったと思う。水分が大きく失われている。

 どうしたの?冷子さんは、あいかわらず涼しげに振り向いては落伍した僕が追いついてくるのを待っていたが、下腹部を流れ落ちる汗の量は半端ではなく、パンツはもちろんズボンも汗でびっしょびしょ。

画像の説明画像の説明

 こんな汗まみれ状態で、下半身から水分を浸潤させている僕とともに冷子さんが歩いてくれるなんて、そんな恥ずかしいこともできないだろうと。そういう配慮も少しはあってわざと遅れて歩いた。

 でも、ほんとうのところは、冷子さんに追いつけなくなって落伍していたのだけど。


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