化粧女王を探す長い旅 by 大王

2003-05-01 化粧女王はどっちだ

[マレーシア化粧女王]

title0title1おじさんが言うには、『化粧女王』は、きっと、ふたりのうちのどちらかぢゃ。そういうのだけれど、きっと違うよ。化粧の方法が違うみたいだし。こんな派手な衣装は着ていないとおもう。

でも、おじさんは、『どうぢゃ。さあああ。どっちだ。どっちが化粧女王だ。さあ』と決定を迫るので、冷や汗が出て来た。


2003-05-08 化粧女王だらけだ

[マレーシア化粧女王]

title0title1title2『さあ。どの人が化粧女王だい?』おじさんに迫られるのですが、化粧女王はぞろぞろいます。『ぞろぞろいるだろ』はい。ぞろぞろいますね。どうだい。ほんとうにぞろぞろいるぞ。はい。ほんとうです。おうむ返しに返事をしていたら、おじさんの機嫌もよくなりましたが、それとともに、おじさんは、どんどん若返ってゆきました。目の前のおじさんは、しらないうちに、お兄さんほどに若返りました。しかし、いっていることは、おじさんだったときと同じように『さあ、誰が化粧女王だい?』と聞いてくるばかりです。


2003-05-11 化粧女王は日本人なんですよ

[マレーシア化粧女王]

title0title1『おじさん。たいへんもうしわけないけど、化粧女王は、日本人なんです』思いきっておじさんに告白しました。おじさんは、あきれかえったようにびっくりすると、なんだそうなの、アホラシイ。子供に話そうきたきたサッサ。

 山高帽とスーツ姿に着替えてくると、集まった子供達に、化粧女王は日本人だったそうだ。俺は一日、無駄にすごしてしまったよ。

 子供達が『ニホンジンってどんなジンですか?』と聞くのでおじさんは、さっそくゲイシャガールの看板を取り出して松の絵のとなりに並べて、こんな感じだよ。こんな人をみかけなかったかい。と質問を忘れないのでした。


2003-05-13 訪ね歩く日々

[マレーシア化粧女王]

title0title1title2title3 出会う人にだれかれかまわず、聞いてまわるしかありません。 「化粧女王を知りませんか」 「それは誰なの?」

 「化粧女王を知りませんか」 「化粧が濃い人ならあたしたちぢゃないよ」

 「化粧女王を知りませんか」 「知らないなあ。そんなことを聞く人の顔はみれないよ」

 何も手がかりはありません。途方に暮れているとそらに旗がたくさんひるがえっている場所に出ました。


2003-05-20 金ぴか仏像にたずねる

[マレーシア化粧女王]

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化粧女王はどこにいるのでしょう。それに、いったい、ここはどこ?原色の瓦が積み重なる建物がいくつも並んでいて歩いていると、どんどん山の上まで来ます。

しかし、建物は続いている。お堂の中に金色の仏像がいらっしゃったので、『化粧女王はどこにいるのでしょう』とたずねたら、うっすらと笑顔を浮かべながら、それは、塔の一番上にいる女の人が知っている。

そう言うので、塔の一番上まで、500段もの石段をのぼりました。塔の階段は上に行くほど、どんどん狭くなっていて、最後は、人一人が通るのがやっとです。塔の外側から、遠くまで見渡せるのですが、高所恐怖症なので、足がふるえてたまりません。

頂上に着いた時は、もうへとへとで、階段が途切れたところで、座り込みました。


2003-05-27 どこが入り口なんだああ

[マレーシア化粧女王]

title0title1title2title3title5 銀ぴかに輝く、建物に案内されたけど、どこが入り口か分からない。入り口にいた人に、この建物に入るにはそうしたらいいんですか。質問したのでした。


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侃侃諤諤