書籍

『封じられた記憶』古賀博文

封じられた記憶
古賀博文

定価:本体2,000円+税
四六判、上製、139ページ
ISBN978-4-86385-597-7 C0092

 

五年ぶりの新詩集

戻ってきたのだ ふたたびこの地に!
私はこれから当地で気が遠くなるほどながい
ながい静寂で孤独な待ち合わせをしなければならない
押しだされる日まで風の群を追い、狼の群に追われ、塩の流砂を傍観し
ケロイド症状に湿り、原色の花火に酔い痴れ
月の満ち欠けに慰められながら生きていく

 

【収録作品】

砂嘴線
封じられた記憶
火の鳥島
春分の取材 1 月夜 2 ルナツー
月 二題
UMA
此岸にて
悲 歌

以上八篇

 

【著者プロフィール】
古賀博文(こが・ひろふみ)
一九五七年 佐賀県生まれ
日本現代詩人会会員、日本詩人クラブ会員(「詩界論叢」編集参与)
福岡県詩人会会員(幹事)、熊本県詩人会会員
雑誌「詩と思想」(編集参与)
詩誌「青い花 第四次」同人(編集同人)、文芸誌「海峡派」同人
著書
 詩集『ポセイドンの夜』(一九九四年)
 詩集『人魚のくる町』(二〇〇二年)
 詩集『王墓の春』(二〇一〇年)
 詩集『たまゆら』(二〇一八年) 他
 詩論集『新しい詩の時代の到来 反撃の詩論Ⅰ』(一九九九年)
 詩論集『戦後詩界二重構造論 反撃の詩論Ⅱ』(二〇二一年)