『うたうおばけ』
くどうれいん
四六判、並製、192ページ
定価:本体1,400円+税
ISBN978-4-86385-398-0 C0095 4刷
装画:西淑
人生はドラマではないが、シーンは急に来る
『わたしを空腹にしないほうがいい』のくどうれいん、ロングセラーのエッセイ集。
「東北の小さな歌人。鋭いと思いきや、その先は丸く、言葉たちは強く光っている」(植本一子)
・失恋してラーメン屋に喪服でやってきたミオ
・「ビニニでもバナナ」と大発見したのんちゃんとゆーきちゃん
・暗号でしか告白できないスズキくん
など個性的な「ともだち」がぞくぞく登場!
「web侃づめ」の大人気連載に大幅増補の全39編。おだやかにかわいい百鬼夜行。
2020年4月下旬全国書店にて発売。
試し読みはこちらから。
【著者プロフィール】
くどうれいん(工藤玲音)
1994年生まれ。岩手県盛岡市出身・在住。会社員。樹氷同人、コスモス短歌会所属。
著書に『わたしを空腹にしないほうがいい』(BOOKNERD、2018年)、共著に『ショートショートの宝箱Ⅰ・Ⅱ』(光文社)。
「POPEYE」(マガジンハウス)にて「銀河鉄道通勤OL」連載中。
掲載情報
気鋭の歌人くどうれいん、待望の単著エッセイ集『うたうおばけ』刊行(リアルサウンド ブック4月29日)
《帯には写真家の植本一子が「東北の小さな歌人。鋭いと思いきや、その先は丸く、言葉たちは強く光っている」と言葉を寄せた》
盛岡在住の会社員・作家、くどうれいんさんがエッセー集 日常の「シーン」積み重ね(盛岡経済新聞5月22日)
《「開運橋」や「光原社」、「盛岡短歌甲子園」といった、盛岡ならではの場所やエピソードも出てくる》
歌人・俳人・エッセイスト 工藤玲音さん 何気ない日常伝えたい(毎日新聞5月28日)
《個性あふれる友人たちとのエピソードをつづったエッセー集『うたうおばけ』が発行され、書店にコーナーができるなど評判を呼んでいる。執筆活動に専念しない理由を「会社員としてみんなと同じように生活し、その中で気付いたことを書きたい。『普通』という感覚が私には大切」と語り、「だから一番困るのが肩書を聞かれること」と笑う》
信濃毎日新聞(5月30日)
《まつげ専門の美容サロンで「夏って、でっけー目で見たいもの、いっぱいあるじゃないですか」と耳にする。その瞬間を彼女は逃さず切り取る。新しい才能を実感できる一冊》
リビング京都(6月6日) 評者=なかむらあきこさん(マヤルカ古書店)
《歌人である著者の周りには抱きしめたくなるような〝ともだち”とシーンが東北の澄んだ空の星たちのようにキラキラと存在する。〔……〕今すぐ忘れたいほどの失敗も喜びも、著者の言葉の前では等しくいとおしく、心地よい。日々の一瞬一瞬、一言一言を大切に書き留めたくなるようなエッセー》
西日本新聞(6月13日) 評者=城下康明さん(ひとやすみ書店)
《書いてきた蓄積の滲む文章だけにそりゃそうだよなと思ったし物書きとしての凄みこそ著者の魅力だと思う》
《希望を遠く微かに求めながら、泣いたり笑ったりして、私たちは生きていくんだろう。忘れがちな大切なことを、改めて手に取ることができる、そんな本だ》
文化系トークラジオ Life(6月28日) 「倉本さおりの書評系たたき売りラジオBanana」
《とにかく言葉の力をまざまざと思い知らされる》《読んでいて言葉の身体性を取り戻せる本》(放送中の発言より)
《著者の繊細な感性が生み出す言葉は時として人生の機微に触れる。本書は心がしんどくなった人へのおまじないに、きっとなるだろう》
うたうおばけ くどうれいん氏 肩肘張らずに日常切り取る(日本経済新聞7月18日)
《「書こうと思ってきたことのベストアルバム」のようなエッセー集》
岩手)盛岡の俳人・工藤玲音さんのエッセー集が人気(朝日新聞7月26日)
《盛岡市の俳人、工藤玲音さんが、日常をみずみずしい感性で切り取る作風で読者から共感を集めている。4月に初めてのエッセー集『うたうおばけ』を出版し、重版もかかる人気ぶりだ。(……)「日常で目にした『おっ』というシーンを書けたと思う。初めての人も手に取ってもらえれば」》
きっとあなたも「くどうれいん」の感性と言葉と文章のとりこになる。(本がすき。8月4日) 評者=竹内敦さん(さわや書店フェザン店)
《なんか、すごく、面白い。どう面白いのかとても言葉にしにくいのだが、面白いものは面白い》
ダ・ヴィンチ8月号 評者=工藤渉さん
《「東北の小さな歌人」とも称される著者が贈る最新エッセイ集。今回も、失恋してラーメン屋に喪服でやってきたミオ、「ビニニでもバナナ」と大発見したのんちゃんとゆーきちゃん、暗号でしか告白できないスズキくんなど個性的な「ともだち」がぞくぞく登場だ》
FUDGE(8月号)
《宝物にしたい言葉が詰まっていて、大切な友人として傍に置いておきたくなる一冊だ》
「週刊朝日」2020年9月18日号 評者=後藤明日香
《彼ら彼女らとの忘れられない数々のシーンが、確かな筆力で書きとめられている》
「anan」2020年9月23日号 評者=花田菜々子
《著者の日常を切り取る言葉の一つ一つがフレッシュで、本の中を駆け巡っているのが気持ちいい。楽しくてちょっと切ない青春が鮮やかに描かれています》
「まんまる」2020年11月号
《どんな人の日々の暮らしでも目を凝らせば、彩り豊かなのかもしれない。穏やかな百鬼夜行とも遭遇できるだろう》
《文章に恋すると表現したくなるような、この感じ。久しぶりに味わいました。ほんとうにおすすめです》
読売新聞(12月27日)「読書委員が選ぶ2020年の3冊」 評者=山内志朗さん(倫理学者・慶応大教授)
《東北の新進女性歌人のエッセイ集だ。ピュアではち切れそうな感性が素晴らしい。頁を開けると妖精が飛び出します!》
FRIDAY(1月22日) 会社員・作家 くどうれいん「言葉にできない“日常”を文章に」
上白石萌音さんの「人生を変えた10冊」(「#木曜日は本曜日」)
「20歳の20冊」(出版文化産業振興財団、2022年10月) 上白石萌音さん
《歌人でもあるエッセイスト、くどうれいんさんが、「友だち」をテーマに綴ったエッセイ集。れいんさんの文章には体温があり、とても人間らしくて趣深い。言葉の楽しさが詰まっています。素直に、真っ直ぐに人を愛する姿にあこがれると同時に、身近にいる大切な人をより愛しく思えます》
出演
関連イベント・展示
5月23日(土) 『うたうおばけ』読書会(BREWBOOKS)
6月20日(土) くどうれいんさん×磯貝依里さん×生湯葉シホさんトークイベント「かくおばけ」(toi books)
8月8日(土)〜8月16日(日) くどうれいんフェス(BOOKNERD)
9月11日(金)~9月22日(火・祝) くどうれいんフェス in OSAKA(toi books)
9月15日(火)・18日(金)・20日(日) 第23回文化庁メディア芸術祭 「MAPP_TOKYO」
10月10日(土) くどうれいんさん×遠野遥さんトークイベント「デカい車みたいな」(本屋B&B)