書籍

『書店員タカクラの、本と本屋の日々。 …ときどき育児』 高倉美恵

『書店員タカクラの、本と本屋の日々。 …ときどき育児』
高倉美恵

四六判、並製、174ページ 
定価:本体1,300円+税
ISBN978-4-902108-36-1 C0095 2刷

すべての本と本屋好きに贈る書店員の怒濤の日々

すっごい好きな場所で働こう!とバイト募集の張り紙を手に本屋に飛び込み、結婚したり、育児をしたりしながら23年も本屋を続けてこられたのは、本と本屋が好きだから。大量に入荷してくる本や雑誌を、売場にどう置けばその本が一番読みたいお客様に届くのか、限られた場所と時間と脳味噌で必死に考える。本屋は毎日エキサイティング!そんな毎日の中、どん欲に本を読み続ける。本への欲望はつきることがない。きっともっともっと本が読みたくなる、本屋で働きたくなる!

【著者プロフィール】
高倉美恵(たかくら・みえ)
1965年、福岡県生まれの京都育ち。京都府立東稜高校卒業。1984年より書店で勤務。京都市→北九州市→ちらっと東京(銀座)→北九州市→福岡市→山口市→福岡市と、自身の転勤や、同居人(夫)の転勤で、本屋さんさすらい中。二児も育成中。

本屋タカクラの日記
https://blog.goo.ne.jp/takakura777mie

毎日新聞福岡県版朝刊(毎週月曜日)で「さすらいの本屋タカクラ」連載中。

【目次】
はじめに

第1章 ただいまの日常(ふたたび福岡)イラスト漫画付き
本との出会いは侮れない
面白い本屋が存在できる街
古書市で、筒井康隆と再会
心を揺さぶるコトバはどこにある?
何が本当の「かわいそう」なのか
売り場で心が荒れる日は
死ではなく、その生にこそ与えられるもの

第2章 福岡なんしよーと(本売りよーと)編
 初出:西日本新聞「本屋さん」1996年8月22日~1999年3月25日
巡回地図の一番目を目指して
作り手の情熱あふれてはみ出す
本屋として支えたい情熱
本屋に見る世界の旅
コミックの国、日本
読者をゆさぶる「魂の孤独」
ウソもホントも本屋にある
本を贈る難しさ、楽しさ
初めて救急車に乗った
全ての芸術は人を癒す
本屋にあふれる「がん」の本
狭い部屋と空腹と200円
なんでも先へ先へのご時世
立ち読みでも読んで欲しい
本屋的京都考
酒呑み記憶がぶっ飛ぶキョーフ
書を捨てよ、山に登ろう
慈しまれ、慈しむこととは
マックへの愛あればこそ
通りで遊ぶ楽しみ
読み終えたくない本に出会う
ビートのきいた町田ワールド
図書館通いの休日
寂しくっても死にやしない
面白い本は自分で探すしかない
面白い本に耳を澄ます
面白い本を引っ張り出す
生き残りに必死の本屋業界
棚に話しかける客もまた楽し
早良区はえらい!
子供から大人へ
長年の恋が実ったような
死ぬのが怖い
がんと闘うための本
税金の悪い使われ方
文章とマンガの超実用本
どんとそびえる壁に当たった
面白がってやる本屋もある
気になる新刊いろいろ
ココロを鷲掴みにする言葉
本屋をもっと遊べる本屋に
幸せの条件の錯覚
世界でただ一人の誰か
押しつけでは本は売れない
文庫を仕入れるために
ナニモノカになれる方法
本屋さんの現場を伝える
本屋さん巡りの目
本屋の棚の並べ方いろいろ
大きな本屋とちいちゃな本屋
作りたいと思わせるミニコミ
本屋が耳を傾ける相手は
芸のある日記は面白い
少数部数の面白い本は地方小へ
バイクで小さな旅に出る
へんてこで不思議な国、日本
本屋を一からつくる
まずはキャッチボールを
不器用でどこか欠落した男たち
クリスマスに本の贈り物を
書店員大推薦の本たち
凄いばばあの凄い小説
泣ける本を選ぶ
行きたい本屋のリストは増える
品揃えで変わる本屋の魅力
主人公よ、いい男に惚れてくれ
家族は獲得するもの
禁止事項だらけの出産本
おすすめの妊娠と出産の本
本は子に選ばせろ
コミック以外の品揃えに力量が
50歳からでも何かできる
江戸300年次から次へと現る
本に書いていないこともある
子供の考えることって面白い
形はどうあれ本は本
今まで通り、ただ続けるだけ
インターネット繋がる
ネットでも本と本屋の話を
家事、子育ての綻びが出る前に
天神書店地図を作製中
もっともっと悪口を頼む
デジタル化の波に乗る
出版のプロが集う雑誌
らしくをばっさり切り捨てる
胎児にプライバシーを
悩めるジャンルの配置
押しつけたくなる本
人体の不思議
本屋の喜びは本が売れること
町蔵時代に出した本
日常に露呈した深い苦悩
ミエゾウ、世に出る
のむのむだすだすねるねる
客の好みが分かる店員に
先輩の見事な仕事っぷり
ムダを大事にしたい
ハハオヤこそ大事なり
遊べる本屋、福岡へ
オタクも誇れる日本の文化
「ときの本」を切って捨てる本
クリスマスに絵本を贈る
自分を幸せにするのは自分
いきつけの本屋でありたい
本との出会いは油断も隙もない
今年一年もパワー全開で
正月が来なかった……
二十歳の原点
恋人の作り方
ストック? スポック?
ピンの文章を読むべし
やるならトコトンやれ
子供ってのは……
じょうぶな頭とかしこい体
紹介本が買いたくなる本
懐かしいは寂しいと共にある
最後に宝物の一冊を

第3章 山口じゃけえ編 イラスト漫画付き
 初出:毎日新聞「育休本屋さんの読書日記」2001年11月6日~2002年9月26日
    毎日新聞「子連れ本屋さんの読書日記」2002年10月3日~2005年3月17日
アンタが一番分かってる
妊婦雑誌に載らぬ修羅場
命を平等に扱うために
家事にギャラリーを
「治せない」精神科医
自分に気持ちいい部屋
「がん初心者」必読の本
「小さくやり続ける」道を
他者の営みを想う能力
やり直せる、どこからでも
本に蹂躙され放題の人々
童心に帰れる昆虫写真集
「イヤ」と言えない人に
表現したいという衝動
理不尽な大人になるまい
夏休みは大河青春小説!
悩める子供に橋口譲二
悪口には愛と芸が必要
自然ナメルと痛い目に
文字が活字になる喜び
面白がろうよ、パソコン
超リアル刑務所体験記
何事も「好き」が基本
為政者が愚かでなくなる日は……
「死に方」「送り方」いろいろ
「人と違う」ゆえ価値がある
そこはかとない日常のおかしみ
ひたひたと「戦争」に近づく日本
発売日が待ち遠しい雑誌
全ての働く人に贈る仕事論
自分の「嬉しい」が他人に伝わる
現実の不条理、漫画で訴え
不幸を乗り越えてこそ人生
軽やかで楽しげな介護
虐待受ける子供のウソ
他者の営みを「想おう」
平和な日本に冷や水
もし事件の遺族になったら
子育て癒してくれる銀色夏生
どうしてほしい? と聞こう
自分しか、自分を救えない
幽霊になってみたい
がんと「闘う」? 「闘わない」?
読んで楽しく、作って美味
木造建築に「ひれ伏す」
「勝ち犬」ワザと持ちあげ
サバサバとした育児体験談
料理本は量の表記が大事
若者は真剣に悩んでいる
ネット古書店、楽しそう
働く女のモヤモヤ解消
目からウロコの身障者ルポ
男女の機微は普遍なのか
子供はヤワじゃない
納得あり得ぬ事件の真相
「老人力」思想で楽しむ
小学生時代を思い出す
「美味しい」料理エッセイ集
「ないこと」になってる世界
確かにある 生きる喜び
震災10年、人の強さと痛み
店は小さくても工夫次第
情報満載の雑誌が好き
吉田修一にハマって
伊坂幸太郎、すごいよ!

第3章 業界誌いろいろ
 初出:新文化「レジから檄」1998年1月15日~6月11日
    「スタジオ・ポット」2002年3月7日~4月8日
    「はかた版元新聞」2号
    「季刊・本とコンピュータ」13号 2000夏
接客はむずかしい
「仕方ない」悪魔への挑戦
インディーズ礼賛
なんかイイ本がある本屋
ニーズに逆らうH本追放
読者も本屋も〈業〉
超ロングセラー絵本『しろいうさぎとくろいうさぎ』が嫌いだ。
『かようびのよる』のカエルになりたい。かも……。(高倉のイイ絵本・前編)
『三びきのやぎのがらがらどん』(高倉のイイ絵本・後編)
なら一度「ホーカイ」してみせたまえ
人を育てることの大切さ

あとがき