文学ムック「ことばと」創刊のお知らせ
文学ムック「ことばと」創刊のお知らせ
このたび、書肆侃侃房では、新たな文学ムック「ことばと」を創刊いたします。
編集長は佐々木敦さん、刊行は今年4月を予定しております。
どうぞ、ご期待ください。
株式会社 書肆侃侃房
ことばと 創刊の辞
このたび、書肆侃侃房の新しい文学ムックの編集長を務めることになりました。
名前は「ことばと」といいます。
「ことばと」は、まず第一に「言葉と」という意味です。
僕たちは普段から言葉を使って、さまざまなことをしています。
言葉を用いて、さまざまなものを生み出したり、作り出すこともあります。
このとき重要なのは、ひとが「言葉と」行為や創造を共におこなっている、ということです。
この「言葉と」の「と」について、文芸誌作りを通して、あらためて考えてみたいと思っています。
「ことばと」には「言葉とXXX」という意味もあります。
僕はこれまで、言語表現以外にも、たくさんの芸術文化にかかわってきました。
音楽、映画/映像、舞台芸術、アート、サブカルチャーなどなど、言葉と、それとは別の表現との接続や共振や融合を、この文芸誌では探求していこうと考えています。
とはいっても、けっして大袈裟なことではありません。
楽しくなければ意味がない。「ことばと」では、これまでだったら実験や冒険と呼ばれていたようなことを、出来るだけ軽やかに試みていきたいと思っています。
それからもうひとつ、「ことばと」には「言鳩=ことばの鳩」という意味も込められています。
生まれたばかりの新鮮な言葉たちを遠くまで届ける伝書鳩というイメージです。
2020年代のはじめに誕生する、年二回刊行のささやかな文芸誌を見守っていただけたら嬉しいです。
いや、見ているだけじゃなく、どしどし参加してください。
「ことばと」では、新しい書き手を、まったく新しい仕方で言葉と何かをしようとする方を求めています。
創刊は2020年4月1日の予定です。
ワクワクしながら待っていてください。
佐々木敦