町屋良平「小説の死後──(にも書かれる散文のために)──」 プロジェクト始動のお知らせ
このたび書肆侃侃房では、作家の町屋良平さんによるプロジェクト「小説の死後──(にも書かれる散文のために)──」を始動します。
本日9月27日(金)午前10時に弊社のウェブ媒体「web侃づめ」にて「序文」を公開しました。
https://note.com/kankanbou_e/n/n71894022a709
「自分ではない人がやるべき仕事こそ、自分がやるしかない。(略)二〇〇〇年から二〇一五年の間に良い小説を書き、中にはいまも書き続けているが多くはアクセス困難にあり、少なくとも当時の文脈はすでに失われていると私が危惧する、何人かの作家たちの作品をこれから再読して取り上げる。(略)いくつかの作品を読み直し、普遍的に「小説とはなに(どう)か」を考えること。それがこの「遅きに失した仕事」の目指すところである」(町屋良平「小説の死後──(にも書かれる散文のために)──」序文より)
本プロジェクトはこの「序文」公開を機に開始され、あらゆるかたちで発表された原稿を最終的にまとめ、来年弊社より書籍として出版予定です。最新情報は公式X(https://x.com/shosetsunoshigo)などで発信していきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
【町屋良平(まちや・りょうへい)】
1983年生。2016年『青が破れる』で文藝賞を受賞しデビュー。19年『1R1分34秒』で芥川賞、22年『ほんのこども』で野間文芸新人賞、24年「私の批評」で川端康成文学賞受賞。著書に『私の小説』『生きる演技』『恋の幽霊』『ふたりでちょうど200%』『愛が嫌い』等。
◆本プロジェクトについての問い合わせ先
株式会社 書肆侃侃房 プロジェクト・編集担当:藤枝大