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(7/23)『人殺しは夕方やってきた』刊行記念イベントをUNITÉ(東京・三鷹)で開催します。

『人殺しは夕方やってきた』刊行記念イベント 松永美穂×倉本さおり「おかしみとかなしみ──マルレーン・ハウスホーファーが見つめたもの」をUNITÉ(東京・三鷹)で開催します。

【日時】7/23(火)19:30~21:00 (延長の可能性あり)
【形式】来店参加・オンライン
*イベント終了後アーカイブ視聴あり(視聴可能期間:2024/7/23~2024/8/23)
【主催・会場】
本と珈琲の店 UNITÉ(東京都三鷹市下連雀4-17-10 SMZビル1F)
【出演】
松永美穂さん・倉本さおりさん

【詳細・チケット販売】
来店参加オンライン

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2024年4月にマルレーン・ハウスホーファー『人殺しは夕方やってきた』が刊行されました。
マルレーン・ハウスホーファー(1920-1970)はオーストリア文学史における最重要作家の一人とされている女性作家。山の中たった一人で壮絶なサバイバル闘争を繰り広げる女性を描いた長篇小説『壁』(1963)は、彼女の没後に世界的に有名となり、多くの作家やフェミニストたちに影響を与えました。
今回の短篇集は、『壁』を読んで衝撃を受けて以来、より多くのハウスホーファー作品を紹介したいと願い続けてきた松永美穂さんの念願叶っての刊行となりました。本作に収録された短篇は、「少女時代の思い出」「大人の生活」「戦争の影」の3つのパートに分かれています。それぞれ、子どもに向けられたまなざしの温かさや、人情とユーモア、そして、戦争に関する作品に滲み出る現実の厳しさなど、全体を通じてさまざまなエッセンスが浮かび上がる一冊です。

今回のトークイベントでは、書評家の倉本さおりさんをお相手に、松永さんの考えるハウスホーファー作品の魅力をたっぷり語っていただきます。世界中を震撼させた代表作『壁』との出会い、『人殺しは夕方やってきた』刊行までの道のりなどのエピソードなどもおうかがいします。

マルレーン・ハウスホーファー作品を手にしたことがあるひとも、まだその世界に触れたことがないひとも、新たな面白さに出会える一夜になれば嬉しく思います。ご参加お待ちしています。

 

【登壇者プロフィール】
松永美穂(まつなが・みほ)
翻訳家、早稲田大学文学学術院教授。ベルンハルト・シュリンク『朗読者』(新潮社)の翻訳で2000年に毎日出版文化賞特別賞受賞。カトリーン・シェーラー『ヨハンナの電車のたび』(西村書店)で2015年日本絵本大賞翻訳絵本賞受賞。そのほかヘルマン・ヘッセ『車輪の下で』(光文社古典新訳文庫)やインゲボルク・バッハマン『三十歳』(岩波文庫)など。2024年にマルレーン・ハウスホーファー短篇集『人殺しは夕方やってきた』(書肆侃侃房)。

倉本さおり(くらもと・さおり)
1979年生まれ。書評家。週刊新潮「ベストセラー街道をゆく!」、小説トリッパーで「カルチャー放談」を担当中のほか、文芸誌、週刊誌、新聞各紙で書評やコラムを中心に執筆。『文學界』新人小説月評(2018)、毎日新聞文芸時評「私のおすすめ」(2019)、文藝「はばたけ! くらもと偏愛編集室」(2019~21)共同通信文芸時評「デザインする文学」(2020~2023)。
TBS「文化系トークラジオLife」サブパーソナリティ。共著に『世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』(立東舎)、『韓国文学ガイドブック』(Pヴァイン)など。