ホー・ツーニェン「ヴォイス・オブ・ヴォイド──虚無の声」が10月1日よりKYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭で展示されます。
ホー・ツーニェン「ヴォイス・オブ・ヴォイド──虚無の声」が10月1日よりKYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭で展示されます。
展示のカタログとなる『ホー・ツーニェン ヴォイス・オブ・ヴォイド──虚無の声』(発行:山口情報芸術センター[YCAM])は弊社より10月刊行予定です。
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ホー・ツーニェン「ヴォイス・オブ・ヴォイド—虚無の声」
VRや3Dアニメを用いて、戦時下の「声」を蘇らせる
シンガポール出身のホー・ツーニェンは、歴史的、哲学的なテクストや素材から、映像作品や演劇的パフォーマンスを発表してきたアーティスト。近年は東南アジアの近現代史につながる、第二次世界大戦期の日本に関心を拡げており、その新作が「京都学派」(西田幾多郎[1870〜1945]や田辺元[1885〜1962]を中心に京都帝国大学で形成された知識人のグループ)をテーマにした映像/VRインスタレーション。山口情報芸術センター[YCAM]での展覧会に続き、今回、作品テーマと深く関わりのある京都で展示を行う。
作品では主に、京都学派の4人の思想家が真珠湾攻撃の直前、1941年11月末に京都・東山の料亭で行った座談会の記録と、同時代の関連テクストや証言を読み解いていく。結果として、太平洋戦争を思想面で支えたと批判も受ける京都学派だが、ここで行うのは歴史の単純化でも、論理の糾弾でもない。3Dアニメーション、日本のアニメの美学を融合させたVRによって、鑑賞者をアニメーションの登場人物へと同一化させながら、「歴史の再演」を目撃させていく。会場は明治初期に開校し、1931年に改築された旧小学校。「過去からの声」を蘇らせるための格好の舞台装置となるに違いない。
<開催期間> 2021年10月1日(金)~24日(日)10:00~20:00 ※10月1日(金)のみ22:00まで
★10月3日(日)アーティストトーク
<場所> 京都芸術センター(入場無料)