『二重のまち/交代地のうた』刊行記念の原画展が、仙台市の曲線で開催されます。
『二重のまち/交代地のうた』刊行記念の原画展が、曲線で開催されます。
東北で土地の人びとの言葉と風景に向きあいながら、絵やことばの作品を制作しているアーティストの瀬尾夏美さん。
このたび「二重のまち/交代地のうた」の刊行を記念して、曲線の店内にて原画展を開催いたします。
東日本大震災から10年。著者の瀬尾夏美さんは2011年の東日本大震災後、ボランティア活動を契機として
岩手県陸前高田市に移り住み、転居ののち、現在まで宮城県仙台市で暮らしています。
表題作「二重のまち」は、津波による甚大な被害で街が跡形もなくなった岩手県陸前高田市の、震災後の
かさ上げ工事で約10mの高さの新しい地盤が築かれた上と下、二重になったまちに生きる人びとを物語として
描いています。
当初、簡易的な冊子として作られたこの「二重のまち」と、聞き取りをもとに書き上げられた「交代地のうた」、
日々の記録「歩行録」(2018~2020年)を一冊にまとめ、装いを新たに刊行されます。
・期間:2021年3月6日(土)~ 3月29日(月)
・会場:曲線(宮城県仙台市青葉区八幡2丁目3-30) ※期間中の火・水曜日はお休み
https://kyoku-sen.com/news/603368ee31862535ec6b6b24
【瀬尾夏美(せお・なつみ)】
宮城県仙台市在住。土地の人びとの言葉と風景に向きあいながら、絵や文章を発表しています。
2011年、東日本大震災のボランティア活動を契機に、映像作家の小森はるかとの共同制作を開始。
単著に『あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる』(晶文社)、同書が第7回鉄犬ヘテロトピア文学賞を受賞。
今春より、ドキュメンタリー映画『二重のまち/交代地のうたを編む』(小森はるか+瀬尾夏美 監督)が公開されます。