書籍

『新装版 東西名品 昭和モダン建築案内』北夙川不可止・黒沢永紀

KanKanTrip Japan 10
「新装版 東西名品 昭和モダン建築案内」
文:北夙川不可止・黒沢永紀
写真:黒沢永紀

A5、並製、176ページオールカラー
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-485-7 C0026

建築の百花繚乱の時代といわれる1920年代から
いまに残る東西の名建築をたどる

アール・デコ、スパニッシュ、和洋折衷などの建築様式をはじめ、F.L.ライト、遠藤新などの建築家、病院、学校などの用途別、時計塔、望楼などの構造と、様々なテーマで切り取る。

2021年10月中旬全国書店にて発売。


【著者プロフィール】
北夙川不可止(きたしゅくがわ・ふかし)
1964年兵庫県西宮市生まれ。同志社大学神学部中退。歌人(「玲瓏」所属)・コラムニスト。二十代より近代建築と景観の保存活用に取り組み「朝日ジャーナル」等で執筆開始。アート・ディレクターとして古楽コンサート、心斎橋大丸原図展などを手掛け、自らも様々なアーティストとコラボ、インスタレーションを行う。著書に歌集『ぬばたま』(エディション・エフ)、共著に「性の用語集」(講談社現代新書)、「産業遺産の記録」(三才ブックス)など。どこに行っても「伯爵」の渾名で親しまれている。2022年より奈良市の大地主の屋敷『水輪書屋』に移住予定。

黒沢永紀(くろさわ・ひさき)
1961年東京都新宿区生まれ。早稲田大学文学部卒業。著述家・音楽家・軍艦島伝道師・映像制作ユニットオープロジェクト所属。音楽家として社会人デビュー。2000 年ごろから軍艦島を取材し、その成果を多数の著作で発表する。オープロジェクトでは廃線や廃道などの産業遺産を映像作品化。街を景観や歴史とともに社会学的な観点で語るのを得意とする。著書『東京時層探検』(書肆侃侃房)、『軍艦島全景』(三才ブックス)、『軍艦島入門』(実業之日本社)、『軍艦島 奇跡の海上都市完全一周』(宝島社)、DVD『軍艦島』三部作や『廃道』三部作(いずれも日活)など多数。

【目次】
はじめに

PART1 建築様式で見る
アール・デコ
 旧朝香宮邸[現・東京都庭園美術館]
 旧大丸心斎橋店
スパニッシュ
 旧前田侯爵鎌倉別邸[現・鎌倉文学館]
 旧新田邸[現・松山大学温山記念会館]
 和洋折衷
 神奈川県庁本庁舎
 先斗町歌舞練場
COLUMN:景観とは誰のものか?

PART2 建築家で見る
F・ L・ライト
 自由学園明日館
 旧山邑家住宅[現・ヨドコウ迎賓館]
遠藤新
 自由学園東久留米キャンパス
 旧甲子園ホテル[現・武庫川女子大学甲子園会館]
W・M・ヴォーリズ
 旧佐藤新興生活館[現・山の上ホテル]
 旧矢尾政[現・東華菜館]
J・H・モーガン
 根岸競馬場跡
 旧チャータード銀行神戸支店[現・チャータードビル]
COLUMN:郊外と都市文化

PART3 用途で見る
病院
 聖路加国際病院
 甲南病院(喪失)
女子大
 東京女子大学
 神戸女学院
小学校
 泰明小学校
 旧明倫小学校[現・京都芸術センター]
転用モダンアパート
 旧銀座アパートメント[現・奥野ビル]
 船場ビルディング
現役モダンアパート
 清洲寮
 トヨクニハウス
ホテル
 ホテルニューグランド
 旧松坂屋大阪店[現・シタディーンなんば大阪(高島屋東別館)]
百貨店
 旧日本生命館[現・日本橋髙島屋]
 南海ビルディング(難波髙島屋)

 鶴見線 鶴見駅・国道駅
 六甲ケーブル 六甲山上駅
COLUMN:関西連邦共和国と東京帝国
COLUMN:看板建築

PART4 構造&リノベーションで見る
時計塔
 市政会館
 旧生駒時計店[現・生駒ビルヂング]
望楼
 旧高輪消防署[現・高輪消防署二本榎出張所]
 神戸税関
外観リノベーション
 旧東京市深川食堂[現・深川東京モダン館]
 旧愛国貯金銀行[現・丼池繊維会館]
タワー・オン・ザ・ベース
 旧江戸橋倉庫ビル[現・日本橋ダイヤビルディング]
 旧大阪株式取引所市場館[現・大阪証券取引所ビル]
COLUMN:モダン楼閣建築
おわりに