ユニヴェール3
『ピース降る』
田丸まひる
四六、並製、128ページ
定価:本体1,700円+税
ISBN 978-4-86385-263-1 C0092
装画 夜舟「脱衣」
この本は、あすを生きるために読むべき本です。
五七五七七の言葉の海にさらわれて、
肺活量が足りなくなって苦しくて、
だけど気づいたらわたしは岸辺、
やさしい波がちゃんと運んでくれました。
――ヒロネちゃん(シンガーソングライター)
2017年5月下旬全国書店にて発売。
【著者プロフィール】
田丸 まひる(たまる・まひる)
1983 年徳島県生まれ、精神科医。
2011 年「未来短歌会」入会、翌年に未来賞受賞。
2014 年より「七曜」同人。
しんくわとの短歌ユニット「ぺんぎんぱんつ」としても活動中。
歌集に『晴れのち神様』(歌葉)、『硝子のボレット』(書肆侃侃房)
Twitter @MahiruTamaru
【5首】
花束を引きずるほどの一日を果ててだれかの夢にとけたい
笑ってほしいだけだったんだ冬の雨スープはるさめ食べ比べして
グラファイトヒーターしまう春の闇わたしの果てにわたしはいない
半身をぬるく夕陽にひたす日のわたしも夏の鳥になれない
ほろほろと生き延びてきて風を抱くきみの感情のすべてが好きだ
ユニヴェール
新鋭短歌シリーズ、現代歌人シリーズが生まれ、
短歌世界は思いもかけない方向にひろがりをみせている。
そして今、新しいレーベルが生みだされる。
ユニヴェールとは、短歌の壮大な宇宙。
これからもきっと、新しい歌人との出会いが待っているにちがいない。
http://www.shintanka.com/univers