書籍

『ゆめのほとり鳥』 九螺ささら

新鋭短歌シリーズ40
『ゆめのほとり鳥』
九螺ささら
監修:東直子

四六、並製、144ページ 
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-327-0 C0092

装画:東直子
装丁:東かほり

どうしてこんなことを思いつけるのだろう。
驚嘆しつつ、圧倒されつつ、混乱しながら納得してしまう。
そこに真実が宿っている気がしてならない。
(東 直子)

機知と抒情のアクロバット

「わたしはわたし」と「わたしのわたし」のすれちがいがとてもスリリング。

(金原瑞人)

2018年8月上旬全国書店にて発売。

 

【著者プロフィール】
九螺ささら(くら・ささら)
神奈川県生まれ。
青山学院大学文学部英米文学科卒業。
2009年春より独学で短歌を作り始める。2010年、短歌研究新人賞次席。2014年より新聞歌壇への投稿を始める。2018年6月に初の著書『神様の住所』(朝日出版社)を上梓。
座右の銘は「できるようになる唯一の方法は始めること」

 

【5首】
「ハープとはゆめのほとり鳥の化身です」余命二ヶ月の館長は言う
《非常口》の緑のヒトは清潔なきっとわたしの運命の人
舫(もや)われた二艘の舟として生きるきみの存在がわたしの浮力
ドアスコープの魚眼レンズを覗いたら一滴(ひとしずく)のこの世が見えた
春を練りシナモンロールに焼き上げる仕方ないことを仕方なく思う

 

新鋭短歌シリーズ
今、若い歌人たちは、どこにいるのだろう。どんな歌が詠まれているのだろう。今、実に多くの若者が現代短歌に集まっている。同人誌、学生短歌、さらにはTwitterまで短歌の場は、爆発的に広がっている。文学フリマのブースには、若者が溢れている。そればかりではない。伝統的な短歌結社も動き始めている。現代短歌は実におもしろい。表現の現在がここにある。「新鋭短歌シリーズ」は、今を詠う歌人のエッセンスを届ける。
http://www.shintanka.com/shin-ei/

書評

「ダ・ヴィンチ」2018年11月号
「新鋭歌人の、独特な視点と鋭い言語センスが詰まった歌集」

「朝日新聞」2019年2月17日 評者=小谷裕香さん(今井書店)
「九螺さんの世界がさらに広がっている。〔……〕31文字のなかで性愛も恋慕も食事も概念も異化されていて、奇妙に味わい深い」