新鋭短歌シリーズ27
『瀬戸際レモン』
蒼井杏
監修:加藤治郎
四六、並製、144ページ
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-225-9 C0092 2刷
歌の宝箱から飛び出す音韻とイメージ
憧れの気配が朝のひかりのように、
鳥の羽のように、短歌の形となっている。
(加藤治郎)
2016年6月中旬全国書店にて発売。
【自選短歌五首】
ひとりでに落ちてくる水 れん びん れん びん たぶんひとりでほろんでゆくの
七色のボールペンには七本のばねがあるのでしょうね、雨
ちみしいをひっくりかえすとさみしいになるって知ってた? うそだよ ちよなら
新品の靴下につくピンセットみたいなあれを集めています
スポンジにふくませたみず はなびらの切手をまっすぐはるのでしたよ