書籍

『緑の祠』 五島 諭

新鋭短歌シリーズ10
『緑の祠』
五島 諭
監修:東 直子

四六、並製、144ページ 
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-132-0 C0092

冷徹な青春歌
感傷や郷愁をふりほどき、今ここにある光を掬う。
東 直子

2013年12月上旬全国書店にて発売。

 

追記:
『緑の祠』が「現代短歌クラシックス」シリーズから新装版で刊行されます。(2023年1月下旬発売)
新鋭短歌シリーズ版の『緑の祠』は版元在庫なし、重版未定です。ご了承ください。

現代短歌クラシックス11『緑の祠』

 

【著者プロフィール】
五島諭(ごとう・さとし)

1981年生2000年早稲田短歌会入会現在同人誌「pool」、ガルマン歌会所属


【5首】
物干し竿長い長いと振りながら笑う  すべてはいっときの恋
泥のしみこんだ軍手を手にもって立っている次に見る夢にも
地声から裏声に切り換えるときこんなにも間近な地平線
朝焼けのジープに備え付けてあるタイヤが外したくてふるえる
若いうちの苦労は買ってでも、でしょう?  磯の匂いがしてくるでしょう?

 

新鋭短歌シリーズ
今、若い歌人たちは、どこにいるのだろう。どんな歌が詠まれているのだろう。今、実に多くの若者が現代短歌に集まっている。同人誌、学生短歌、さらにはTwitterまで短歌の場は、爆発的に広がっている。文学フリマのブースには、若者が溢れている。そればかりではない。伝統的な短歌結社も動き始めている。現代短歌は実におもしろい。表現の現在がここにある。「新鋭短歌シリーズ」は、今を詠う歌人のエッセンスを届ける。

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