書籍

『八月のフルート奏者』 笹井宏之

新鋭短歌シリーズ4
『八月のフルート奏者』
笹井宏之
監修:加藤治郎 東 直子

四六、並製、168ページ 
定価:本体1,700円+税
ISBN:978-486385-1184 C0092 2刷
装画:清水彩子

「佐賀新聞」に託した愛する世界
この世と、この世ならざる者との間で生じる思索を、言葉の音楽に変えていった青年の本心が、どの歌にもじっくりと座っている。
東 直子

佐賀新聞読者文芸欄2004年10月~2009年2月掲載の全歌と新たに発見された歌を含む395首を収蔵

2013年8月上旬全国書店にて発売。

 

【著者プロフィール】
笹井宏之(ささい・ひろゆき)
1982年佐賀県生まれ。2004年に短歌を作りはじめる。
2005年、連作「数えてゆけば会えます」で第4回歌葉新人賞を受賞。2009年1月24日、26歳で永眠。
歌集に『ひとさらい』『てんとろり』『八月のフルート奏者』(すべて書肆侃侃房)、作品集に『えーえんとくちから』(ちくま文庫)がある。2019年の没後10年にあたり、笹井宏之賞が創設された。

【5首】
葉桜を愛でゆく母がほんのりと少女を生きるひとときがある
八月のフルート奏者きらきらと独り真昼の野を歩みをり
雨といふごくやはらかき弾丸がわが心象を貫きにけり
ひろゆき、と平仮名めきて呼ぶときの祖母の瞳のいつくしき黒
木の間より漏れくる光 祖父はさう、このやうに笑ふひとであつた
 

新鋭短歌シリーズ
今、若い歌人たちは、どこにいるのだろう。どんな歌が詠まれているのだろう。今、実に多くの若者が現代短歌に集まっている。同人誌、学生短歌、さらにはTwitterまで短歌の場は、爆発的に広がっている。文学フリマのブースには、若者が溢れている。そればかりではない。伝統的な短歌結社も動き始めている。現代短歌は実におもしろい。表現の現在がここにある。「新鋭短歌シリーズ」は、今を詠う歌人のエッセンスを届ける。

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