現代歌人シリーズ14
『世界の終わり/始まり』
倉阪鬼一郎
四六判変形、並製、144ページ
定価:本体1,900円+税
ISBN978-4-86385-248-8 C0092
装画 倉阪鬼一郎「蠟燭のある海景」
生まれる前から麻酔をかけられていたぼくたちはめざめる夜明けの廃墟
世界の終わりはそのまま
世界の始まりにはならない。
矛盾が歌を生み
世界を揺らして過ぎる。
2017年2月中旬全国書店にて発売予定。
著者プロフィール
倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県生まれ。
早稲田大学在学中に幻想文学会に参加、分科会の幻想短歌会を主宰。
1987年、短篇集『地底の鰐、天上の蛇』(幻想文学会出版局)でささやかにデビュー。
1989年、第一歌集『日蝕の鷹、月蝕の蛇』(同上)を刊行。
平成とともに俳句に転向、「豈」同人。句集に『アンドロイド情歌』『悪魔の句集』『怪奇館』など。俳句関連書に『怖い俳句』『元気が出る俳句』『猫俳句パラダイス』などがある。
1998年より専業作家。ホラー、ミステリー、幻想小説など多彩な作品を発表。近年は時代小説の文庫書き下ろしを多く手がけ、オリジナル著書数は130冊を超える。
趣味はマラソン、トライアスロン、囲碁・将棋、油絵、鉄道など。
ホームページ「weird world 3 倉阪鬼一郎の怪しい世界」
http://krany.jugem.jp/
目次
空色の観覧車
水の中の階段
鳥籠のない鳥
最後の飛行船
銀色の塔の囚人
絶望の島
夜明けの廃墟
まぼろしの鳥
無の断片
世界が終わる日
風の門
短歌から遠く離れて
火星人vs金星人
OUT OF SERVICE
扉の中の椅子
世界のかたち
カウントダウン
異教徒の裔
哲学の迷宮
イデアの食卓
ある帰還
始まりのうた
現代歌人シリーズ
現代短歌とは何か。前衛短歌を継走するニューウェーブからポスト・ニューウェーブ、さらに、まだ名づけられていない世代まで、現代短歌は確かに生き続けている。彼らはいま、何を考え、どこに向かおうとしているのか……。このシリーズは、縁あって出会った現代歌人による「詩歌の未来」のための饗宴である。
現代歌人シリーズホームページ:http://www.shintanka.com/gendai