現代歌人シリーズ1
『海、悲歌、夏の雫など』
千葉 聡
四六判変形、並製、144ページ
定価:本体1,900円+税
ISBN978-4-86385-178-8 C0092
装幀・写真(カバー・帯) 毛利一枝
海は海 唇嚙んでダッシュする少年がいてもいなくても海
「ちばさと」の歌は汗の匂いがする。
元気がありすぎるクラスの担任として
ドラマがありすぎるバスケ部の顧問として
小さな黒板に毎日短歌を書く。
国語教師として
情熱が空回りしてばかりの駆け出し歌人として
ひたすら汗をかき続けた
ひと夏のものがたり。
2015年4月中旬全国書店にて発売。
著者プロフィール
千葉 聡(ちば・さとし)
1968年9月、神奈川県生まれ。東京学芸大学卒業。國學院大學大学院修了。第41回短歌研究新人賞受賞。歌集に『微熱体』『そこにある光と傷と忘れもの』『飛び跳ねる教室』『今日の放課後、短歌部へ! 』。現在、横浜市立桜丘高校に勤務。三省堂高校教科書『明解国語総合』『明解現代文B』の編集委員。短歌誌「かばん」会員。
Twitter: @CHIBASATO
連載コラム:ことばの冒険者たち
目次
1 『夏への扉』だった
2 青ペンで書かれた手紙
3 渋谷へ
4 応援の応援
5 兄さんがいた
6 パレードが始まる
7 新しい紙の匂いに
8 夏の雫
9 そのとき風が吹いていた
10 古いピアノ
11 アンダンテ
12 ひとつの声が
13 机を並べて
14 連載原稿(なんとか)完成
15 夕闇を踏んで
16 Tへの手紙
桜丘高校の小さな黒板 ―― あとがきにかえて
現代歌人シリーズ
現代短歌とは何か。前衛短歌を継走するニューウェーブからポスト・ニューウェーブ、さらに、まだ名づけられていない世代まで、現代短歌は確かに生き続けている。彼らはいま、何を考え、どこに向かおうとしているのか……。このシリーズは、縁あって出会った現代歌人による「詩歌の未来」のための饗宴である。
現代歌人シリーズホームページ:http://www.shintanka.com/gendai