現代短歌クラシックス07
『O脚の膝』
今橋愛
四六判変形/並製/208ページ
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-465-9 C0092
装幀:加藤賢策
2003年刊行の第一歌集を新装版として18年ぶりに復刊。
電子版だけで流通した第二歌集『星か花を』(66首)も併せて収録。
2021年6月中旬全国書店にて発売。
【収録歌より】
「水菜買いにきた」
三時間高速を飛ばしてこのへやに
みずな
かいに。
そこにいるときすこしさみしそうなとき
めをつむる。あまい。そこにいたとき
うすむらさきずっとみていたらそのようなおんなのひとになれるかもしれない
濃い。これはなんなんアボガド?
しらないものこわいといつもいつもいうのに
たくさんのおんなのひとがいるなかで
わたしをみつけてくれてありがとう
【著者プロフィール】
今橋愛(いまはし・あい)
1976年大阪生まれ。大阪在住。歌人。
一児の母。大学在学中に岡井隆の授業で現代短歌に触れ、23才で短歌をつくりはじめる。
他の歌集に『としごのおやこ』。共著に『いまドキ語訳越中万葉』『トリビュート百人一首』がある。