『往信』
佐々木朔
四六判、上製、176ページ
定価:本体2,000円+税
ISBN978-4-86385-666-0 C0092
装丁:佐野裕哉
栞:川野芽生 榊原紘 平岡直子
朗読をかさねやがては天国の話し言葉に到るのだろう
ぼくの街、森、湖辺(うみべ)から
きみの駅、埠頭、観覧車へと
連絡橋を渡っていく切手たち。そして鳩。
──────飛浩隆
2025年3月上旬刊行予定です。
【収録歌より】
はるのゆめはきみのさめないゆめだからかなうまでぼくもとなりでねむる
いちめんに銀杏つぶれラブコメの最後はかならずラブが勝つこと
関係を名づければもうぼくたちの手からこぼれてゆく鳳仙花
にしんそばと思った幟はうどん・そば 失われたにしんそばを求めて
香港の十分おきに雨が降る映画のなかの雨の香港
【栞】
川野芽生
榊原紘
平岡直子
【目次】
湖辺で
春睡綺譚
良い旅を
あのひとに
ラブ・コメディ
そのあとの
夏の日記
ベリー・サマー
走る
セオリー
パーリデイ
pro(f|c)essor
到達
rain radar
往信
探偵と天使
草津、湯畑のそば
具象と灯籠
まちあるき
たばかり
橋と水/ペテルブルク
早春賦
百年前
【著者プロフィール】
佐々木朔(ささき・さく)
1992年生まれ。神奈川県横浜市出身。早稲田短歌会を経て、現在「羽根と根」同人。