『海辺のローラーコースター』
加藤治郎
A5判、並製、200ページ
定価:本体2000円+税
ISBN:978-4-86385-536-6 C0092
装画:黒井健
いぬのせなか座・山本浩貴プロデュース
弾け飛ぶ、現代短歌
いぬのせなか座・山本浩貴プロデュース。
『Confusion』『混乱のひかり』に続くニューウェーブ歌人の第12歌集。
「加藤治郎さんの新歌集『海辺のローラーコースター』、
加藤さんの歌集のデザインは2冊目ですが、前回の『Confus
山本浩貴
【目次】
ステージ
雨脚
冬の窓
五七番街
令和二年の旅
海辺のローラーコースター
花
四六八
ドクター龍に
ロープ
雪の歩道
令和三年の朝
海原
そして
遠いひかり
花冷えの公園
あの日の出来事
はしっこ
クロック
令和四年の宴
海岸線
雪の日のうた
詩歌の旅人 あとがきにかえて
【収録歌より】
定型を証明せよと声がするシマトネリコのしなやかな枝
僧侶きて消毒液でロープを拭けりナインティーンナインティーン鐘が鳴るなり
時計葬に招かれているちこちこと一郎二郎三郎まわれ
キラ・キラ・キラではなくてキラ・キラキラなんです。
無数の風が生まれる丘に立っているどこまでもどこまでも夢のなか
2022年9月全国書店にて発売。
【著者プロフィール】
加藤治郎(かとう・じろう)
1959(昭和34)年、愛知県名古屋市生まれ。1982年、早稲田大学教育学部を卒業。1983年、未来短歌会に入会。岡井隆に師事する。1986年「スモール・トーク」にて第29回短歌研究新人賞を受賞。1988年『サニー・サイド・アップ』にて第32回現代歌人協会賞を受賞。1999年『昏睡のパラダイス』にて第4回寺山修司短歌賞を受賞。2003年、未来短歌会選者に就任。2005年、毎日歌壇選者に就任。2013年『しんきろう』にて第3回中日短歌大賞を受賞。2021年『岡井隆と現代短歌』を刊行。
書評・掲載情報
朝日新聞 「歌人加藤治郎さん 作歌40周年」(3/29 夕刊)
《批評会では、五七五七七の定型にとどまらない音律に挑む姿勢が浮かび上がった》