『感電しかけた話』
伊舎堂仁
四六判、並製、120ページ
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-511-3 C0092
装画 ポテチ光秀
「たまたま死ななかっただけ、と思ってもらっていいです」「はい」
第一歌集『トントングラム』でデビュー、
破天荒で新鮮な口語短歌によって注目される著者の第二歌集。
2022年3月上旬発売予定です。
【収録歌より】
ぼくたちを徴兵しても意味ないよ豆乳鍋とか食べてるからね
その町にいればどこからでも見えるでかい時計の狂ってる町
本日も東日本のご利用まことにありがとうございました
自販機へのぼる誰もがつま先をお釣りの穴にいったんいれて
バナナのにおいのチョコレート食べてるときの人間はザコ
【著者プロフィール】
伊舎堂仁(いしゃどう・ひとし)
1988年沖縄生まれ。歌集『トントングラム』(書肆侃侃房、2014年)。
《伊舎堂仁の第二歌集『感電しかけた話』を読んでいて気づいたことがある。収録されている短歌の大半が和語と外来語を主体にして作られていて、漢語が少ないのである。もちろん皆無というわけではないが、漢語の使われ方にはある一定の傾向がみられる》
読売新聞(9/11)「空想書店」店主の1冊 評者=永井玲衣さん
《相当に意識を研ぎ澄まさないと、これらの言葉は出てこないだろう》