笹井宏之第一歌集『ひとさらい』
笹井宏之
A5判変形、並製、112ページ
定価:本体1,200円+税
ISBN978-4-86385-046-0 C0092 6刷
拾ったら手紙のようで開いたらあなたのようでもう見れません
彗星のように現代短歌を駆け抜けた
笹井宏之の第一歌集。
きみは、絶望なのか?
きみは、希望なのか?
第4回歌葉新人賞受賞作
「数えてゆけば会えます」収録。
2009年1月、26歳の若さでこの世を去った佐賀の天才歌人、笹井宏之。やさしさと切ないほどの透明さを兼ね備えた作品は短歌というジャンルを越え、今もなおファンを増やし続けています。第二歌集の刊行に合わせて、オンデマンド出版だった第一歌集も書店販売用に同時刊行しました。現代短歌史に名を残す笹井宏之の全歌業が見渡せる2冊です。
NHK「あさイチ」(2019年12月6日)で、川上未映子さんが紹介!
2011年1月下旬全国書店にて発売。
【著者プロフィール】
笹井宏之(ささい・ひろゆき)
1982年佐賀県生まれ。2004年に短歌を作りはじめる。
2005年、連作「数えてゆけば会えます」で第4回歌葉新人賞を受賞。2009年1月24日、26歳で永眠。
歌集に『ひとさらい』『てんとろり』『八月のフルート奏者』(すべて書肆侃侃房)、作品集に『えーえんとくちから』(ちくま文庫)がある。2019年の没後10年にあたり、笹井宏之賞が創設された。
【目次】
うすくみたす
すきま抄
くらげ発電
晴れの日の仙人
ひときわながいやすみ
数えてゆけば会えます
あし圧縮
クロール/クローラー
こころをゆるす
きわめて不機嫌な鹿
スモーク・アンブレラ(smoked-umbrella)
鮭フレークが降る交差点
はるる ほら あな
課題水彩
たくさんのいとこ
ステーキナイフ
あとがき 笹井 宏之
宏之との優しい時間 筒井 孝司