『現代詩ラ・メールがあった頃 1983.7.1 — 1993.4.1』
棚沢永子
A5、並製、256ページ
定価:本体2,000円+税
ISBN978-4-86385-585-4 C0095
256P
第24回日本詩人クラブ詩界賞 特別賞受賞
今から40年前、ふたりの女性詩人が男性主導の文芸シーンに一石を投じるべく立ち上がった。
新川和江・吉原幸子責任編集「現代詩ラ・メール」の創刊である。
女性による女性のための詩誌創刊。
女たちの発表の場を作り出し、また新人たちを発見しはぐくみながら、詩の大海原を航海し続けた10年間。
笑いあり、涙あり、事件あり。ここで語られる数多の出来事は、単なる過去の思い出話ではない。現代にも繫がる熱きシスターフッドの物語である。
2023年8月発売です。
【目次】
ラ・メール誕生の夜
闘いのはじまり
F氏のジレンマとA子のトラウマ
新しい人々
怒濤のごとく日々は過ぎ
ウーマンズ・ライフ
失踪願望
しなやかに生きなさい
「おかえり」
新たなる海へ
魚たちは泳ぐ
名詩発掘
充実のとき
樹の種 こぼれ落ちてよ
顔 ゆがんでいるよ
毀れていく午後
それぞれの空へ
【著者プロフィール】
棚沢永子(たなざわ・えいこ)
1959年東京生まれ。大学卒業と同時に、ちょうど創刊された「現代詩ラ・メール」の編集実務を担当。鈴木ユリイカ責任編集の詩誌「Something」に、田島安江とともに編集人として参加。現在は夫婦で喫茶店を経営しながら、フリーで編集&ライター業。著書に『東京の森のカフェ』(書肆侃侃房)がある。