書籍

『花咲町奇談』  目代雄一

ショートショートの小箱4 
『花咲町奇談』
目代  雄一

四六判、並製、168 ページ
定価:本体1300円+税
ISBN978-4-86385-559-5 C0093

装画 坂田 優子
装幀 大村 政之(クルール) 

 

一見ランダムに奏でているように思える36篇のショートショートが、ラストには1編の長編小説交響楽となります。
さあ、「くすり、どきり、ほっこり」と、どんでん返しを楽しみましょう。

 長年勤めた経験もあり、今回も学校が舞台となる作品を多く収録しました。昔の同僚からは「てっきり算数の本を書いたのかと思った」と驚かれたことがありました。確かに、現役のときの私は算数科が専門でした。国語科ではありません。でも、それも意外なオチと考えればショートショート的ですね。(著者あとがきより)


【著者プロフィール】目代  雄一 (もくだい・ゆういち)
高知県生まれ。学校勤務を経て、現在はショートショート作家。著書に『開けてもいい玉手箱』『切手の贈り物』、『森の美術館』、『デビルの仕業』があり、単行本とともに電子版も配信中。

【目次】

Ⅰ章 大学の奇談
     飛び出す絵本旅
     前兆
     お掃除ペット
     長編
     またの名
     模範解答
     駄洒落ガイド
     走れ戌男
     フルーツの樹 

Ⅱ章 巷の奇談
     遍路のご利益
     廃校ホラー館
     校長の川柳
     雨中の指導員
     ハッピー美術館
     副作用
     高知妖怪日記
     表札泥棒

Ⅲ章 小中学の奇談
     ごちゃごちゃ昔話
     珍答だらけ
     奇妙な祟り
     遊具の幽霊
     宿直日誌
     黒い人
     心霊スポット
     大先輩
     小さな奇跡
     辛抱

Ⅳ章 救世主の奇談
     お山の御殿
     アツアツ物語
     カモ
     仁淀ブルーツーリング
     迷信の壺
     珍獣の習性
     カミン星
     宇宙ロードサービス
     救世主

     あとがき