『天馬』
丹生秋彦
四六判、並製、192ページ
定価:本体1,400円+税
ISBN978-4-86385-313-3 C0093
装画 万野幸美
これは、詩的な綺譚、うつくしい寓話であり、言霊のメルヘンである。
唐都長安の宮廷に仕える趙丹という漢が、浅春の一夜、霊しい夢をみた。それは、遙かなる胡天のかなた、天山の麓に棲むという飄々たる天馬の夢である……趙丹とロバの永劫回帰『天馬』、記紀神話の放埒な再生『言霊伝説』『古代の剣』、ありえた過去を想起させる『ボレロ』など七篇。
2018年6月上旬全国書店にて発売。
著者略歴
丹生 秋彦(にぶ・あきひこ)
1958年 大分県生まれ 京都大学文学部卒
1993年 第一詩集『新羅の壺』( 本多企画)
1998年 長篇小説『夢の傾斜』(四谷ラウンド)
1999年 短篇小説集『天馬』(四谷ラウンド)
2000年 長篇小説『シドニーハウス』(四谷ラウンド)
2004年 第二詩集『球体のアリス』(本多企画)
2012年 定義詩集『言霊のハルモニア』(市井文学)
太宰府市在住
国語教師(弘学館)
文芸誌『たっきりあ』主宰
目次
天 馬
円形遊戯
掌篇集 ボレロ
ボレロ
耳の記憶
子供料理の日
イマジン
コラール
古 都
モローの館
ゴーストタウン
夢の傾斜(抄)
言霊伝説
古代の剣