幻の茶碗「木葉天目」
その出自と製法に秘められた二人の陶工の物語
『木葉天目の謎』
萩焼長沢窯 原田隆峰
四六、上製、240ページ+口絵カラー8ページ
定価:本体1,800円+税
ISBN978-4-86385-054-5 C0093
「木葉天目」は五十碗くらいしか残っていないといわれている。そのほとんどが日本の美術館や博物館に所蔵されている。本来なら、中国に多量にあっても不思議ではないが、めぼしいものはなく、ヨーロッパにもアメリカにも少ない。木葉天目は日本の茶道文化によって秘蔵され、伝世されてきたものに違いない。その製法は不明とされ、幻の器と呼ばれてきた。著者は伝統的な登り窯による再現を実現した。
【著者プロフィール】
原田隆峰(はらだ・りゅうほう)
1932 年 山口県小郡町(現在の山口市小郡)に生まれる
1951 年 県立山口高等学校卒業
1951 年~ 1959 年 入江硝子店職人の傍ら大掛かりのしいたけ栽培
1960 年~ 1967 年 代議士 細迫兼光の秘書
1968 年 大和松雁に弟子入り 10 カ月で独立
1969 年 萩焼 長沢窯築窯
現在に至る
著書:小説『窯の詩』 創思社
その他『快走の聖者』 農協(オリンピック選手貞永信義の回想記)
CD:「いきものたちの哀歌」(作曲・上野哲生)
【目次】
一 初
二 積
三 焚
四 出
五 赤
六 旅
七 黒
八 窯
九 結
おわりに
仲間たち
参考文献