『雨とカラス』
澤西祐典
四六判、上製、176ページ
予価:本体1,500円+税
ISBN978-4-86385-376-8 C0093
装画 重藤裕子
装幀 宮島亜紀
鮮やかな手触りのあるディティール、突き詰められた奇想、重層的に拮抗する語りの構造に夢中になって読み耽りました。――酉島伝法
無人だと思われていたメラネシアのある小島で、
二十代半ばと見られる一人の男が救出された———
なぜ男は、このような島に、腹を裂いて横たわっていたのか?
終戦後、世界から隔絶された南洋の島で、取り残された兵士の末裔の壮絶な運命を描いた表題作ほか、奇妙で不思議な魅力あふれる物語全4作を収録。
【著者略歴】
澤西祐典(さわにし・ゆうてん)
2011年、「フラミンゴの村」にて第35回すばる文学賞受賞(集英社より書籍化)。その他の著書に『別府フロマラソン』、『文字の消息』(いずれも書誌侃侃房)、共著『ペンギン・ブックスが選んだ日本の名短編29』(ジェイ・ルービン編、村上春樹序文、新潮社)、共編訳書『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』(柴田元幸との共編訳、岩波書店)などがある。京都在住。
【収録作品】
雨とカラス
氷の像
雨の中、傘の下
国際あなた学会
イベント情報【大阪】
澤西祐典さん×酉島伝法さんトークイベント
「物語ることの秘儀」
日時:2019年10月26日(土)18時から
場所:toi books(大阪市中央区久太郎町3-1-22 OSKビル2F)
イベント情報【大阪/終了しました】
澤西祐典さん×宮島亜紀さんトークイベント
「ここではない、どこかについてのお話」
日時:2019年8月31日(土)14時から
場所:ワイアートギャラリー(大阪市北区堂山町15-17ACT3-1F)