短歌ムック
ねむらない樹 vol.8
A5、並製、216ページ
定価:本体1,500円+税
ISBN978-4-86385-508-3 C0492
装幀:成原亜美
装画:東直子
ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす(笹井宏之)
特集=第4回笹井宏之賞発表/渡辺松男の世界/2021年の収穫
【巻頭エッセイ】
水溜真由美「炭鉱労働を詠んだ歌」
【特集1 第四回笹井宏之賞発表】
大賞
椛沢知世「ノウゼンカズラ」
個人賞
大森静佳賞 涌田悠「こわくなかった」
染野太朗賞 佐原キオ「みづにすむ蜂」
永井祐賞 上牧晏奈「ふぁんふぁん」
野口あや子賞 手取川由紀「直線」
神野紗希賞 安田茜「遠くのことや白さについて」
選考座談会 大森静佳×染野太朗×永井祐×野口あや子×神野紗希
最終選考候補作/選考結果
【特集2 渡辺松男の世界】
新作73首「鏡と時間」
自選100首(『寒気氾濫』『泡宇宙の蛙』『歩く仏像』『けやき少年』『〈空き部屋〉』『自転車の籠の豚』『蝶』『きなげつの魚』『雨る』から)
渡辺松男インタビュー
大井学「直観の証明」
エッセイ
佐々木朔「長い・遅い・あやしい」
山下翔「腸内環境」
榊原紘「しずかな歌たち」
浪江まき子「この水は、どこから」
竹内亮「ゆっくり読みたい」
【特集3 2021年の収穫】
東直子 土岐友浩 水原紫苑 山田航
石川美南 松村正直 大塚真祐子 千葉聡
堂園昌彦 尾崎まゆみ 藪内亮輔
【特別寄稿】
金子冬実「祖母、葛原妙子の思い出」
犬養楓「第六波、救急救命の前線で」
井上法子「身をふるはせて──今、私たちで読む田部君子」
嶋田さくらこ「うたつかいの十年史」
【作品】
◎30首
井戸川射子「木を捨てようと」
◎20首
飯田有子「星粥」
立花開「月下の顔」
菅原百合絵「禁色」
橋爪志保「わたしのこと」
盛田志保子「冬休み前」
佐藤モニカ「ウォーターツリー」
長屋琴璃「もみじつたきばむ」
木ノ下葉子「(カインの投擲)」
大塚寅彦「球体」
高柳蕗子「架空短歌鑑賞詠歌合」
飯田彩乃「眼底の庭」
阿波野巧也「エリア」
手塚美楽「Re:昨日はありがとうございました」
【書評】
松村由利子「真っすぐな視線」……『輪をつくる』(竹中優子)
柴田葵「『幻想の重量』の重量」……『新装版 幻想の重量 ──葛原妙子の戦後短歌』(川野里子)
三木那由他「自らが語る現場へ」……『音楽』(岡野大嗣)
藤本玲未「白いレースの図案」……『まばたきで消えていく』(藤宮若菜)
田中槐「背中を温める神の手」……『ひかりを渡る舟』(立花開)
門脇篤史「目を閉じると見えるもの」……『君が走っていったんだろう』(木下侑介)
北山あさひ「彼女が暴くもの」……『ねむりたりない』(櫻井朋子)
高木佳子「生成と結実」……『工場』(奥村知世)
奥田亡羊「認識の奥の官能」……『心がめあて』(鈴木晴香)
梶原さい子「祈りの部屋」……『鍵盤のことば』(伊豆みつ)
荻原裕幸「短歌ってなんすか」……『エモーショナルきりん大全』(上篠翔)
谷川由里子「青い舌が舐めるものは?」……『青い舌』(山崎聡子)
目黒哲朗「異形のリリック」……『最初ギリっとふたを開け』(佐藤理江)
大田美和「星夜を走る四人漕ぎのボート」……『クアドラプル プレイ』(蝦名泰洋・野樹かずみ)
【歌人の一週間】
原田彩加 小山美由紀 西巻真 櫻井朋子
【歌人への手紙】
佐藤弓生×廣野翔一
【忘れがたい歌人・歌書】
香川ヒサ「天の笑ひ」
【文鳥は一本脚で夢をみる⑧】
梅﨑実奈「わからない力」
【ねむらない短歌時評⑧】
寺井龍哉「スローな歌にしてくれ?」
【短歌に近づく③】
細馬宏通「濁音との対面」
【笹井宏之への旅】
岸原さや/筒井孝司「宏之の短歌が生まれた場所、人④」
【読者投稿】
選者=内山晶太/花山周子
2022年2月中旬全国書店にて発売予定。