書籍

ねむらない樹 vol.5

短歌ムック
「ねむらない樹」vol.5

A5判、並製、176ページ
定価:本体1,300円+税
ISBN978-4-86385-408-6 C0492

装画:東直子

新体制でのリニューアル号

【目次】

巻頭エッセイ

大前粟生「日々の時間のこと」

特集1 短歌における「わたし」とは何か?

宇都宮敦×斉藤斎藤×花山周子 座談会「コロナ禍のいま短歌の私性を考える」

大辻隆弘「私性という黙契」

荻原裕幸「作中主体って何?」

柴田葵「正直になりたい」

井上法子「かぎりない「わたし」たち――「幻想」のむこうがわから」

山内志朗「内臓と鬼火と星空と――短歌における〈私〉ということ」

吉田恭大「メラーニアから 斉藤斎藤についての私論」

◎アンケート

米川千嘉子/我妻俊樹/大塚寅彦/嶋田さくらこ/東郷雄二/堂園昌彦/土井礼一郎

特集2 学生短歌会からはじまった

土岐友浩「二〇〇九年の春」

学生短歌会アンソロジー(廣野翔一選)

三上春海「〈さびしさ〉について」(北海道大学短歌会)

浅野大輝「ぼんてん」(東北大学短歌会)

青松輝「doubleheader」(東京大学Q短歌会)   

髙良真実「歴史と伝統、韻律について」(早稲田短歌会)

鈴木加成太「僕らが幽霊だったころ」(大阪大学短歌会) 

井村拓哉「上終の歌」(上終歌会)

川上まなみ「たった一つの」(岡山大学短歌会)

石井大成「二年半と放り投げられた石」(九大短歌会)

特集3 くどうれいん/工藤玲音

エッセイ「夏のUターン」(くどうれいん)

短歌「花束に氵」(工藤玲音)

俳句「洗顔」(工藤玲音)

◎私の知っているくどうれいん

神野紗希「雨のち晴れ」

千種創一「ゆきとゆき」

郡司和斗「花束」

山下翔「地震のあとで」

溺愛「狼牙風風拳」

松本てふこ「雨と蝶、五月の邂逅」

仲間桃子「雨上がりの新宿」

くどうれいん×スケラッコ 対談「ミステリアスになりたい!」

くどうれいんのざっくりもりおかMAP

作品20首

岩倉文也「紙飛行機」

牛尾今日子「心やさしく」

江戸雪「ユートピア」

九螺ささら「ジンルイ」

田村元「旗を立てれば」

千葉聡「トモロウ」

松野志保「五月の欠片をひろい集めて」

光森裕樹「だましぶね」

第2回笹井宏之賞受賞者最新作

鈴木ちはね「tokyo2020」

榊原紘「幽霊とスノードーム」

曾根毅「白い灯」

乾遥香「ありとあらゆる2」

橋爪志保「冬薔薇」

渡邊新月「指を置く」

小俵鱚太「ずっとねむたい」

特別寄稿

大森静佳「カミーユをめぐる旅」

ハイパーミサヲ「「冬野きりん」だった私はプロレスラーになった」

大岩雄典「助動詞のインスタレーション」

笠井瑠美子「短歌と製本」

コラム

谷じゃこ「石原ユキオになりたい」

伊藤紺「呪いの歌」

戸田響子「幻のやりたいこと」

日置俊次「ダルメシアンのスキップ」

法橋ひらく「ヒヤシンス」

宮川聖子「飛行機嫌い」

堀静香「おうごんの鳥」

浪江まき子「祝福の方法」

歌人への手紙

佐藤弓生×尾崎まゆみ

歌人の一週間

カン・ハンナ/八重樫拓也/鯨井可菜子/ナイス害

忘れがたい歌人・歌書

松平盟子「葡萄の重さはかりがたしも」

文鳥は一本脚で夢をみる

梅﨑実奈「日常が夢になるとき」

ねむらない短歌時評

寺井龍哉「杉原、歌集よめるってよ」

笹井宏之への旅

石川美南/筒井孝司「宏之の短歌が生まれた場所、人①」

書評

錦見映理子「共鳴の連鎖」……『レダの靴を履いて』(尾崎まゆみ)

遠藤由季「呼び覚ます言葉の力」……『はるかカーテンコールまで』(笠木拓)

國森晴野「ぱたり、とひらかれるとびら」……『起こさないでください』(仲西森奈)

小林久美子「重ね書きの美学」……『感傷ストーブ』(川島結佳子)

田丸まひる「選択の日々」 ……『まだまだです』 (カン・ハンナ)

加藤孝男「異世界、ぞっとする風景」……『月を食う』 (佐佐木定綱)

後藤由紀恵「ポケットを覗く」……『梨の花』 (小池光)

ユキノ進「食事と事務」……『微風域』(門脇篤史)

岡崎裕美子「「共感」への挑戦」……『たやすみなさい』(岡野大嗣)

嵯峨直樹「わたくしが存在している条理、不条理」…… 『禽眼圖』(楠誓英)

鶴田伊津「記憶を呼び覚ます」……『ラヴェンダーの翳り』(日置俊次)

魚村晋太郎「割れた鏡」……『鴉と戦争』 (朽木祐)

藪内亮輔「軽さ、と生きることと」……『母の愛、僕のラブ』(柴田葵)

読者投稿(テーマ:「底」もしくは自由)

選者=永井祐 野口あや子

 

2020年8月上旬全国書店にて発売。