ごめんなさい、ずっと嘘をついてきました。
――――福島第一原発 ほか原発一同
加藤就一
四六、並製、304ページ
定価:本体1,600円+税
ISBN978-4-86385-451-2 C0093
福島第一原発を主人公に描かれるノンフィクション小説
原発が語り手となって伝える、今まで知らされてこなかった真実。15章に渡る「ごめんなさい」を、私たちはどう受け止めればいいのか。
この本を読んだあなたがどう感じ、どんな行動を起こすかが大切です。もし万が一、あたかも何もなかったかのように原発依存を続けるなら、事故は必ずまた起きるでしょう。起きるはずのないことでも起きるのですから、一度起きたことがまた起きるのは必然です。原爆が二度落とされたように…。
──科学ジャーナリスト 倉澤治雄
ウルトラクイズ優勝の僕の肩書きはいったい何だったんだろう。本当に世界は知らないコトにあふれてる!
──アメリカ横断ウルトラクイズ 第13代クイズ王 長戸勇人
とざい、とーざい!ここにおわすは原発の、嘘かマコトかこの懺悔⁉︎事実は小説より悲劇、知らずに生きるのは災難。
──おしどりマコちゃん(漫才師・記者)
【目次】※青字部分は試し読みできます
プロローグ
一つ目のごめんなさい
私は空へ海へ、長年放射能を捨て続けてきました
二つ目のごめんなさい
私が事故ると被害額が国家予算を超える!?
三つ目のごめんなさい
またまた外務省が隠した報告書は、原発へのミサイル攻撃の損害試算
四つ目のごめんなさい
私が出す何十種類もの放射能。人体への影響は未だわからない
五つ目のごめんなさい
子どもたちへ、将来を心配させてしまってごめんなさい
六つ目のごめんなさい
西日本や韓国の原発が事故ると大変よ
七つ目のごめんなさい
米国ではダメダメな避難計画だと原発は働けない。けど日本は……?
八つ目のごめんなさい
放射能は、まやかしだらけでごめんなさい
九つ目のごめんなさい
国策原発も、まやかしだらけでごめんなさい
十個目のごめんなさい
ヨーロッパの新原発と比べ貧弱すぎてごめんなさい
十一個目のごめんなさい
放射能だけでなく大量の熱を海に捨ててきました
十三個目のごめんなさい
それは私たちが出す核のゴミのこと
十四個目のごめんなさい
実は、原発の過酷事故は何度も起きてた
エピローグ 最後のごめんなさい
先進国で日本だけ、ガン死が増え続けています
【著者プロフィール】
加藤就一(かとう・しゅういち)
1957年愛媛県西条市生まれ。1980年早稲田大学政経学部卒業、日本テレビ入社。アメリカ横断ウルトラクイズ総合演出。日本アカデミー賞受賞式総合演出、スーパーテレビ・はじめてのおつかいプロデューサーなどを経て2011年以降、東日本大震災時、報道局NNNドキュメントの統括プロデューサー兼ディレクター。震災発生直後から発災翌年3月末までに震災関連ドキュメントを日テレ系列あわせて31本放送した『3・11大震災シリーズ』がギャラクシー賞報道活動部門『選奨』を受賞。
また、ディレクターとして原発関連のドキュメンタリーを10本制作し内6本で、ギャラクシー賞選奨、科学技術映像祭優秀賞、放送人の会グランプリ優秀賞ほか、14の賞を受賞。
‘11「在住カメラマンが見つめ続けたFUKUSHIMA」 ‘12「活断層と原発、そして廃炉 ~アメリカ、ドイツ、日本の選択~」 ‘13「チェルノブイリから福島へ 未来への答案」‘15「2つのマル秘と再稼働 ~国はなぜ原発事故試算を隠したのか?~」
‘17「お笑い芸人VS.原発事故 ~マコケンの原発取材2000日~」 ‘17「放射能とトモダチ作戦」など。
【ラジオ音声Part1】加藤就一さんが語る『ごめんなさい、ずっと嘘をついてきました。』制作秘話