書籍

『子らと妻を骨にして』 奈華よしこ 原著 松尾あつゆき 平田 周

1945年8月9日、長崎市へ原子爆弾投下――


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『子らと妻を骨にして』
 ――原爆でうばわれた幸せな家族の記憶
奈華よしこ
原著 松尾あつゆき 平田 周

A5判、並製、224ページ
定価:本体1,500円+税
ISBN978-4-86385-272-3 C0079


戦争、原爆、そんな言葉をあえて消しても、
言葉はずっと生きている。 

――重松 清

原爆によって妻と3人の子を奪われ、一人残された娘みち子とともにその後を生きた自由律俳句の俳人松尾あつゆき。戦後を生き抜き、家族はすでに五代目、孫の平田周(被爆二世)が戦争や原爆の悲惨さを語り継ぐための家族の物語を、長崎在住の奈華よしこが漫画でみごとに再現しています。本書をぜひ、後世に伝えるために、子どもから大人まで読んでいただきたいと思います。

2017年8月上旬全国書店にて発売。

 

【著者プロフィール】
奈華よしこ
1985年マンガハウスにて梅花書屋異聞でデビュー。同年秋田書店からも同時デビューし、以後双葉社や少年画報社などの雑誌に掲載

松尾あつゆき
1904年、長崎県北松浦郡生まれ。長崎高等商業学校卒業後、英語教師となる。在学中より自由律俳句に傾倒し「層雲」に入門。1942年「層雲賞」受賞。1945年8月9日、原爆で妻と三児を失う。1972年俳句と手記を収めた『原爆句抄』、1975年『原爆句抄』(文化評論出版)上梓。1983年、長崎市で死去

平田周
1958年、長崎市生まれ。1981年、長崎大学経済学部卒業後、東洋航空事業(現・朝日航洋)株式会社入社。1991年帰郷。現在、長崎県西彼杵郡長与町内で小・中学生向けの学習塾経営の傍ら、祖父や母の被爆体験の継承に力をそそいでいる