短歌ムック
「ねむらない樹」vol.6
A5、並製、208ページ
定価:本体1,500円+税
ISBN978-4-86385-442-0 C0492
装幀:成原亜美
装画:東直子
第3回笹井宏之賞発表号!
ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす(笹井宏之)
【巻頭エッセイ】
小野和子(民話採訪者)「商人の妻」
【特集1 第3回笹井宏之賞発表】
▼大賞
乾遥香「夢のあとさき」
▼個人賞
大森静佳賞:瀬口真司「KILLING TIME」
染野太朗賞:嶋稟太郎「羽と風鈴」
永井祐賞:川村有史「退屈とバイブス」
野口あや子賞:手取川由紀「オレンヅ」
千葉雅也賞:向井俊太「ここにはいない」
▼選考座談会
大森静佳×染野太朗×永井祐×野口あや子×千葉雅也(哲学者)
【特集2 黒瀬珂瀾】
自筆年譜
自伝的エッセイ「うたのタイムトンネル 短歌と僕の20年」
自選百首(『黒耀宮』『空庭』『蓮喰ひ人の日記』『ひかりの針がうたふ』から)
【特集3 現代川柳の衝撃】
▼短歌読者のための現代川柳案内
樋口由紀子「五七五のせかい」
▼川柳・短歌・短文
川合大祐 暮田真名 柳本々々 飯島章友 正岡豊 初谷むい
▼座談会
「現代川柳は命綱なしのポエジー」
小池正博×瀬戸夏子×なかはられいこ
【特集4 2020年の収穫アンケート】
東直子 土岐友浩 水原紫苑 山田航 枡野浩一
松村正直 大塚真祐子 千葉聡 堂園昌彦
【特集5 『林檎貫通式』を読む】
小原奈実「砕かれた林檎のために」
杉田俊介「飯田有子の姿勢」
ひらりさ「林檎よりも鮮やかに」
【対談】
神田伯山×森本平
「覚悟と誇り 講談師、高校時代の恩師と再会する」
【作品20首】
伊波真人「ユートピア」
菊竹胡乃美「パラシュートを開きながら」
田中槐「たかしの(と)ゐた日日」
兵庫ユカ「ハッピーアワー」
鈴木晴香「偽善者になるには一日は短い」
佐藤羽美「尾根」
林和清「月のあをじろ」
目黒哲朗「そののちの日々」
山中千瀬「花図鑑より」
小島なお「そして」
吉川宏志「退路」
廣西昌也「ジビエ処理場」
【コラム】
加賀田優子「手紙を書く」
カリフォルニア檸檬「〈私〉は一首でも多くの短歌が読みたい」
御殿山みなみ「ぞうんこ」
鈴木美紀子「ゴミ女」
三輪亮介「重なり」
蒼井杏「1156のむこうがわ」
谷川由里子「まばたきとウイスキー」
小俵鱚太「イハラ君のこと」
【歌人の一週間】
門脇篤史 木ノ下葉子 近江瞬 斉藤真伸
【歌人への手紙】
佐藤弓生×笠木拓
【忘れがたい歌人・歌書】
藤原龍一郎「詩歌の魔法——大和克子の歌」
【短歌に近づく】
細馬宏通「短歌というドキュメンタリ」
【文鳥は一本脚で夢をみる】
梅﨑実奈「最高か最強か」
【ねむらない短歌時評】
寺井龍哉「私の読みに執する時」
【笹井宏之への旅】
笹公人/筒井孝司
【書評】
栗木京子「世界への憧れと怒り」……『Lilith』(川野芽生)
西村曜「句読点の残響」……『千夜曳獏』(千種創一)
吉岡太朗「線の詩学」……『展開図』(小島なお)
二三川練「翼を失くした鳥たちへ」……『ビギナーズラック』(阿波野巧也)
屋良健一郎「声の切実さ」……『空白』(江戸雪)
吉野裕之「身体の」……『西ベンガルの月』(須田覚)
川野里子「空中給油する言葉」……『悪友』(榊原紘)
藤島秀憲「いない空間、いる空間」……『リリカル・アンドロイド』(荻原裕幸)
梅内美華子「〈禁じられたることば〉の詩人」……『偶然、この官能的な』(笹原玉子)
惟任將彥「声なきものに与える声」……『パールグレイの瞑想』(岡田衣代)
喜多昭夫「しずくはしずく」……『世界で一番すばらしい俺』(工藤吉生)
盛田志保子「本当の話がしたい」……『予言』(鈴木ちはね)
【読者投稿】
選者:内山晶太/花山周子 テーマ:「長」または自由
2021年2月上旬全国書店にて発売。