- 2011-07-18 (Mon) 01:33
- 総合
九州に大きい台風が向かっているようだ。猛威をふるわないことを祈る。
アメリカは連日、全土で猛暑が続いている。ここリンカーンも暑い。日本の猛暑を上回るかと思う。新聞やテレビでは華氏で表現しているので、ぴんとこないのだが、摂氏に直すと毎日、毎日35度を超す高温だ。日本のようにサウナに入ったような感じではないが、それでも暑い。夜半になっても町中がほてっている。リンカーンはバスの便が絶望的で、車を運転しない私はホテルからダウンタウンまで歩くしかない。時間にして40分ほど。いや、汗びっしょりになる。地下鉄やバスの便がいい大都市ならともかく、アメリカの地方都市に来ると、この国が車社会であることを実感する。そのうちにレンタカーをしなくてはならないだろうかと思うと気が重い。車の通行が日本と反対だし、私はあまり車の運転には自信がない。
本日は日曜。少し、疲れたので、今日は少しホテルにこもり、テレビを見ようかと考えている。全英オープン(ゴルフ)の最終日だし、女子サッカーのワールドカップ決勝もある。私は女子サッカーはこれまで全然興味がなかった。ゲームをテレビでまともに見たこともなかった。しかし、先日、アメリカとブラジルの準々決勝を見て、いや、その息詰まる熱戦に魅了された。テレビのアナウンサーがしきりに、これでアメリカは「セマイ・ファイナル」進出だと強調する。決勝へは「狭い」道のりが待っているのだろうとは考えなかったが、はて、なんで、「セミ・ファイナル」と言わないのだろうと不思議に思って電子辞書で調べると、米国西部ではsemiは「セマイ」とも発音すると書いてある。なるほど。
私がいるリンカーンでは大騒ぎにはなっていないが、テレビや新聞の報道を見る限り、米国チームの活躍は米国内で大きな反響を呼んでいるようだ。「これで米国民がサッカーと恋に落ちないのであったら、もはやこの国でサッカーに望みはない」と書いた新聞もあった。アメリカで人気のあるスポーツはフットボール(アメフト)、バスケットボール、ベースボールだろうか。サッカーは後塵を拝している。
米国で唯一の全国紙「USAツデー」は17日の紙面で”Bend it like the USA women”(女子サッカーの米国代表を範とせよ)と題した論説を掲載していた。論説はサッカーが男子であれ、女子であれ、人気は上記のスポーツに比べ、今一つであることに触れた上で、今回の米国代表の強さと魅力について考察。種目は問わず、男子のスポーツがスタンドプレーや自己中心的なプレーが目立つ一面があるのは否定できないのに対し、米国の女子代表にはそうした醜さはないとして、チームが一丸となった団結力を称賛している。”Watching this team isn’t just entertainment. It’s a lesson in success.”(このチームのゲームを見るのは単なる娯楽ではない。何事であれ、成功するなら、こうあれという教訓を学べる)と。
(写真は上から、毎週土曜の朝にリンカーンのダウンタウンで開かれる朝市。農産物から食品、装飾品まで様々な品を求める多くの人たちで賑わう。コーンの産地だけあって、出来立てのポップコーンは歯応えがあり美味だった)
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